映画「最強のふたり」金持ち老人と貧乏青年

々に妻と、映画でも観ようかという話になって、かねてから「観たい映画リスト」の中に書いてあった「最強のふたり」という映画を観ることにしました。※映画を観るといっても隠岐の島には映画館がないので、TSUTAYAディスカスのオンライン動画でみました。※観たい映画リストは、妻が作っているリストで、「妻が一人で観たい映画」と「私といっしょに観たい映画」、「子どもといっしょに観たい映画」を分類してリスト化してくれているものです。

日本海性気候の激しい冬がそろそろ峠を越えたかというタイミングだったので、希望溢れるヒューマンドラマの映画が観たいと私がリクエストしたことからこの映画が選ばれました。

金持ち老人と貧乏人青年の物語

「最強のふたり」という映画は、2011年のフランス映画で、数々の映画祭で賞を受賞して、日本においてもっとも人気を博したフランス映画の座についた映画です(少し内容は異なるようですが、実話を元にした映画のようです)。

内容は、フィリップというお金持ちだが首から下がまったく動かない主人公の一人と、貧しい黒人でたまたまフィリップの介護人となった若い青年でもう1人の主人公であるドリスが、友情を育んでいく物語です。

フィリップは、相当なお金持ちで、プライベートジェットを所有しているか少なくともレンタルできるくらいで、マセラッティも何台か持っており、専用のお手伝いさんをたくさん抱えるようなレベルです。一方で、ドリスは、小さい時から養母に育てられた移民の黒人で、人生ドロップアウトしたような前科まであるような経歴です。ある時、ひょんなことから、失業しているドリスが、フィリップの介護人として住み込みで働くことになり、それぞれのまったく異なる似ても似つかぬ境遇で過ごした2人が心を通わせていくことになります。好き勝手に生きてきて教養も常識もないドリスと、お金持ちでたくさんの縛りの中で生きてきたフィリップ。たくさんの環境のギャップをコミカルに描きながら、それぞれの固有の苦労と「良さ」を描いていきます。

たくさん笑い、涙して、「人生をより豊かに幸せに生きるために必要なことを学ぶ」ことができたように思いました。

ドリスとフィリップから学んだこと

ドリスの持つ素直さとストレートさ、あらゆる先入観と秩序や常識から自由で、自分の欲求に対して正直である生き方。一方で、本当の意味でお金持ち・豊かで、ゆとりある善良な人格者であるフィリップの、「何でも笑って受け入れることができる」器の大きさと寛容さ、寛大さ。

この一見相容れぬふたつの性質は、人生における「豊かさ」という側面と「幸せ」という側面の両面を表現しているように思いました。もちろん、幸せに生きるためには、ある程度の富も自由も必要ですが、本来幸せに生きるということは、精神的なものなので、豊かさとは少し異なるベクトルにあると思います。

しかし、単に精神的な幸せだけではなく、真の幸せを考えるならば、豊かさという物質的なところ、富や時間、金銭などもどうしても現代社会では必要になってくるでしょう。なぜなら、お腹が空いて倒れそうなのに、「オレは幸せだ」と思える人はそう多くないと思いますし、ある程度物質的に満たされることは、幸せを感じるのに必要な要件でもあると思うからです。

ところが、一般に、豊かに生きるためには、社会の秩序の中で価値を作り出し、多くの人に届けることが必要になります。そのためには、自分を律することが必要ですし、いろいろな人にとって価値ある人でなければいけません。また、富を得たら富を得たで「上流社会で求められる生き方」といものもあります。一方で、自由でストレートに生きる欲求を人間は根底に持っているので、自由奔放に生きるドリスのような生き方は、最初は野蛮だと警戒されて受け入れられませんが、そのうちいろいろな人の心を捉えることになります。

自分らしい自由で豊かで幸せに生きるヒントとして

つまり、ドリスの自由でストレートで素直な生き方と、フィリップの上流社会での生き方と豊かさを築いたことによって培われたであろう度量の大きさ懐の深さ、受容力と配慮と寛容さ。これらの性質が、友情という人間と人間を結ぶつながりによって、ひとつになった時に、本当の意味で2人ともが豊かでかつ幸せに生きることができたのだと思いました。

そういう意味では、私が多くの人に伝えたいと思っている、自分らしい自由で豊かで幸せな人生と非常に酷似した生き方を表現していると言って良いと思います。私が、BeingMeカントリーを通して伝えているのは、経済的な豊かさと人間関係を中心にした幸せの両立であり、具体的なノウハウは、単に素直であることとかそういった抽象論ではないですが、映画というのは、より具体的なビジュアルとして「結果」を見せているので、多くの人にとって参考になる映画ではないかと思います。また、そもそもエンターテイメントとしても芸術的な作品としても、楽しむことができるので、ぜひ多くの人に「最強のふたり」をオススメしたいと思いました。

映画やドラマなどは、自分の夢や目標、人生の目的やなりたい姿などをビジュアライズするのに非常に役立ちます。もちろん精神にとってネガティブに作用するような映画の場合、逆に、悪くも作用するので、作品の選択は注意が必要ですが、進むべき道を具体的に想像するのに、ぜひ映画を活用するとよいでしょう。目標を紙に文字で書くよりも、写真を貼ったビジョンボードよりも、何億円もかけて作られた映像のほうが、よりリアルになりたい姿をビジュアライズできるという事実は想像に難しくないでしょう。

※これまでに私が観た中で、ビジュアライズするのに役だった作品としては、次のようなものが上げられます。「最強のふたり」「幸せのちから」「ビリギャル」などです。

※トップの画像は、http://inutaku.com/2012/10/1987/さんからお借りしてきました。