夫婦関係に疲れて破綻しないために

然ですが、あなたは離婚したいと思っていますか?あるいは、あなたの配偶者は、あなたと離婚したいと思っていないでしょうか?

基本的に一度は生涯を共にする誓いを立てた相手と簡単に離婚したいと思うような人はいないですよね。ましてや子どもがいたり、家を建てたり、離婚することでさまざまな大変なことを経験することが容易に想像できる場合や、財産の分与に困るような場合、他の人に迷惑をかける可能性が高い場合などはなおさらだと思います。

なので、もしあなたが離婚したくないと考えるとしたならば、当然、配偶者にしても、同じことを考えていると思うのですが、中には突然離婚を切り出されて驚くようなご夫婦もいます。

あるいは、あなたが離婚したいと考えているとしても、相手は全然そんなこと考えていないこともあると思います。

いずれかが離婚したいと思うには相応の理由がある

いずれかが離婚したいと思うには相応の理由がある

いずれにせよ、夫婦のいずれか一方が、離婚したいと思うようになるのは、それ相応の苦しみがあって、積もり積もった解消されない不満があるのは間違いありません。

もちろん、夫婦ですので、仮に一方が離婚したいと思っているとして、相手方が一方的に悪いと言うことはないでしょう。離婚したいと思っている人は、100対0で、相手が悪いと思っているとしても、そういった関係性が構築されるには、それなりの背景があったはずです。その背景は、他人には一朝一夕にはわかりませんし、どちらか一方の話を聞いているだけでは判断できないことがほとんどでしょう。

いずれにしても、夫婦関係というのは、もっとも小さな社会である家庭を、2人の全く異なる環境で生まれ育った男女が作るものです。非常にデリケートな側面もありつつ、その運営に困難が伴うことも多々あるのは当然と言えるでしょう。

改善できるならしたほうがよい?

改善できるならしたほうがよい?

私は、離婚を推奨するわけではありませんし、絶対に離婚しない方がよいとも思っていません。

なぜなら離婚したらしたでとても大変で辛いでことですし、離婚しないともっと辛いケースもあると思うからです。従って、状況によって、離婚してもしなくても、どちらでもよいと思っています。参照記事:離婚して辛いことは何ですか?どう乗り越えましたか?

けれど、もし、関係性が悪化して「離婚したほうがよい」というところまでいかないうちに関係性を改善することができるのであれば、それに越したことはないと私は思っています。

ここでは、これ以上夫婦関係を悪化させないためのアイデアを紹介したいと思います。

※ここでは、DVや虐待などの明らかな犯罪による夫婦関係の悪化を止めるようなことは書きません。DVを受けるなどしている方は、即刻、身を守る方法を選択してください。

参照ページ:DVを受けている方はこちらに相談ください。また、虐待などがある場合はこちらにご相談ください。

夫婦関係が悪化するわけ

夫婦関係が悪化するわけ

そもそもなぜ、夫婦関係は悪化していくのでしょうか。少し紐解いて考えていきたいと思います。

まず、基本的な要件として、さきほども書きましたが、夫婦は他人であるということが第一にあげられます。何だあたりまえじゃないかと、思われる方も多いと思いますが、夫婦にあっては、多くの方が、もともと2人は他人だったということを忘れていきます。

もともと、2人は全く異なる親から生まれ、全く異なる常識を持った家庭で育ち、全く異なる環境で大人になって家庭を持ちました。当然のことながら、さまざまな習慣や価値観が異なります。

その全く価値観の異なる2人が、もっともプライベートな家庭という社会を作るわけなので、当然さまざまな行き違いが発生していきます。

価値観が異なる事例

例えば、掃除の仕方やタイミングをとっても人によって違います。ハタキをかけて床にホコリを落として掃除機で全体を吸い取ってから、ぬれぞうきんで家具や床を拭く掃除をする家庭もあるでしょう。またある家庭では、先に乾いたぞうきんで家具などを拭いてホコリを落としてから掃除機をかけるかもしれません。

お互いの掃除の方法は、掃除方法の違いであって、合っているとか間違っているということはありません。ですが、最初にハタキをかけてから掃除機をかけてぬれぞうきんで拭き掃除をすることが当たり前の人は、先に乾いたぞうきんでホコリを落とす方法を、それじゃ汚れがしっかりと落ちないよと否定するかもしれません。

あるいは、最初に乾いたぞうきんで拭き掃除をする人は、最後にぬれぞうきんで拭き掃除をする方法を、ホコリが水を吸い取って、家具などに付着すると、否定するかもしれません。

このように、自分のやり方、価値観が正しいということを主張すると、相手の価値観ややり方を否定することになり、正しさと正しさがぶつかることになります。

このような価値観の違いは違いであって間違いではありません。

従って、どちらが正しいかという正解をみつけようとしても、見つからないのです。

あるいは、掃除で有名な○○は先に乾いたぞうきんで拭き掃除しているよとか、元来ハタキとういう道具があるくらいだからハタキをかけるのが正しいんだとか、正しさの根拠はいろいろと出てくるかもしれませんが、最終的に不毛な論争になります。

勝者と敗者

勝者と敗者

そして、正しさと正しさがぶつかると、大体どちらか一方が、勝って他方が負けることになります。負けた方は納得がいかないから、不満をためていくことになります。

これがすべてではありませんが、夫婦関係が悪化するひとつの要素は、価値観の対立です。価値観が対立することで、勝ち負けが生まれて不満が溜まることが問題なのです。なので、正しい間違っているという尺度を夫婦関係の中に持ち込まないことが重要になります。

もし、相手が間違った行動をしていたとしたら、それは間違いではない、単なる違いなんだということを思い出してください。そして、「正しさよりも、楽しさを選ぶ」と考えて、相手の誤りをしてきしないでください。そうすれば、関係性は良好になります。

正しさよりも、楽しさを選ぶ

とても難しいことなので、繰り返し表現を変えてお伝えします。

夫婦関係が悪化するひとつの要因は、「正しい間違っている」という対立から生まれます。なので、仮に配偶者の人が間違った行動をとっているとしても、間違いを指摘せずに、相手の気が済むように行動させてください。なぜなら、あなたが相手の行動を修正しようとすれば、相手は行動を修正してくれるかもしれませんがあなたへ不満を抱くようになるからです。

家庭においては正しさなんて二の次だということを知って下さい。そして、夫婦で楽しくすごすことが重要だということを頭に入れておきましょう。

それだけで家庭は安定していきます。そして夫婦関係も良好になっていきます。

言うは易し行うは難し

言うは易し行うは難し

けれど、これまで「正しい間違っている」という価値観の中で生きてきた人にとっては、間違って見える相手の行動を看過するのは非常に苦しいものです。また、場合によってはあなたは正しさを捨てて、楽しさを選択しても、相手は相変わらず正しさを押しつけてくるかもしれません。

従って、よい夫婦関係を継続していくためには、あなたの負担が非常に大きくなります。とても大変なことですが、考え方を柔軟にすることである程度は対処できますが、長い間それが続くと、ストレスが溜まって、いつしかいろいろなことを我慢するようになります。結果、あなたのほうが離婚したいと思うようになりかねません。

価値観が違う時の対処法

この場合、一番大切なことは、相手の許容量の範疇でしっかりと話し合いをすることです。やはり、夫婦なのでお互いのことを少しでもわかり合うことが重要だからです。

しかし、一方で相手を打ち負かしたい衝動や正しさを押しつけたい気持を抑え切れなそうな場合は、家庭の場を出て、あなたのストレスを解消するようにつとめてください。それは、最高の方法ではないですが、最善の方法といえます。

最悪、仮に家庭でストレスが貯まることがあっても、ある程度発散できれば問題にならないケースもあります。家庭での価値観の違いを看過できるようになるからです。もちろん、程度の差はありますので、話し合いが不可欠のこともあるかもしれませんが、ひとつの方法として、検討してください。

また、これら正しさを押しつけないことの前提は、相手を大切にする思いと配慮です。しっかりと相手に愛情を伝えるかかわりをしていきましょう。

正しさを捨てて、相手に愛情を伝えること。

これだけで夫婦関係は驚くほど良好になりますので、ぜひ試してみてください。