お金がない中の子育て

金がない中で子育てをしている方の中には、「豊かでお金持ちの家庭」と比べてしまって、いろいろと次のようなことを考えてしまうこともあるのではないでしょうか。

  • このままで本当によい教育を与えることはできるのだろうか
  • この子が幸せな大人になるように育てられるのだろうか
  • 満足いく物質的な豊かさを与えられないことで、この子が卑屈になりはしないだろうか
  • 健康な身体を作ってあげることができないのではないだろうか
  • 子ども達も自分たちと同じく貧しくなるのではないだろうか
  • 本当にちゃんと子育てできるのだろうか

などなど、いろいろなことを考えることでしょう。

このように不安に感じることは親としては当たり前のことです。子どものことを大切に思うからこそ、心配するのであって、あなたが親として責任感と子どもへの愛情を真っ当に持っている証と思ってよいと思います。だから、大丈夫です、まずは安心して、読み進めてください。

ここでは、お金がない中で子育てをする不安を抱えている方へ、どうしたらよい子育てができるか対策と不安を克服するアイデアを提供したいと思います。

お金がないといってもどの程度?

お金がないってどの程度?

まず考えて頂きたいことは、一言でお金がないといっても、実は状況はさまざまであるということです。

例えば、世帯年収200万円で預貯金もほとんどいない4人家族で賃貸住宅住まいの方で自分は「お金がない」という方もいます。あるいは、年収が500万円で持ち家に住んでいて、数百万円は預貯金がある4人家族で「お金がない」という人もいます。

あるいは、年収がほとんどないけれど、資産が数千万円あって「お金がない」という人もいれば、年収や預貯金が以前に比べて少なくなったからお金がないという人もいます。それは、現在の年収や預貯金がどれだけあるかに関わらずです。

このように、たった一言「お金がない」という言葉をとっても、これは言葉の使い方、解釈の問題になりますので、状況はさまざまということになります。

状況が違えば、子育てに与える影響も全然違うことになりますので、基本的な判断基準と対策が変わってくることになります。

お金がない状況5分類

ここで簡単に状況を整理すると、お金がない状況というのは、次の5つに分類することができます。

  1. 絶対的に収入も資産も少ない貧しい方
  2. そこそこの収入か資産はあるけれど余裕がない方
  3. 収入が少なく資産が多くある方
  4. 資産がなくて収入が多くある方
  5. 収入や資産が減少傾向にある収入や資産が多い方

さらに言えば、これら経済的な状況だけでなく、その人の置かれた状況にも違いがあります。

例えば、母子家庭や父子家庭なのか、難病を抱えて仕事につけない人がいる、あるいは親がその親の介護をしなくてはいけない、などです。これらの要因は経済的に加えて状況的な制限を与えてくることになります。

経済的な制約 × 状況的な制約

なので、収入と資産とさまざまな経時的な点以外の状況、これらのパターンを掛け合わせた数だけさまざまな状況が存在することになります。つまり、非常に多くの状況が存在するので、より具体的な対策は、個別のコンサルティングくらいでしか対応できないのが実情です。

このように状況は細かく別れているので、具体的な対処法はものすごい数だけ必要になりますが、方向性としてはそんなに多くないということができます。つまり、原理原則を理解して原理原則に則して考えれば、どの状況でも応用は利くということです。

以上の背景から、ここから先、子育ての原理原則に則して解説していきたいと思います。

子育てにおいて大切なもの

子育てにとって大切なこと

まずは、先の質問「お金がない中での子育ては、どうなのか」結論からお伝えします。

親にお金があろうとなかろうと、基本的に子育てにおいては全く問題ありません。

確かに、お金のあるなしや家の豊かさは、子どもの人格形成において大きな影響を及ぼすのは間違いありません。

考えてみれば当たり前のことで、貧乏な家でお金に困って育った人と、あり余るお金や物に囲まれて育った人とでは、全く異なる価値観を持った人間にできあがります。

しかし、そのどちらがよいとは一概には言えません。

良いケース、悪いケース

貧乏人で育ってハングリー精神が養われ、大人になって出世したり事業で成功したりする人がいる一方、お金持ちで育って豊かな家を継いでも家を潰してしまうボンボンもいます。

逆に、貧乏で育ってひねくれてますます貧乏人になってしまう人もいれば、お金持ちで育って独り立ちしてからもずっとお金持ちの人もいます。

また、経済面だけでなく、家庭環境や個人的な生活の幸せ度でいっても、貧乏であろうとお金持ちであろうと、幸せになる人は幸せになりますし、不幸になる人は不幸になります。冷え切った家庭を作る人は、貧乏人でも富裕な人でも、どちらにもいるのです。

従って、子育てにおいて、親がお金持ちか貧乏かによって、長期的に見て大きなメリットやデメリットはないということができます。

最もよい子育てとは

最も良い子育てとは

ここまで見ると、ひとつの疑問にぶち当たると思います。

そもそも子育ての成功ってなんだろうかっていうことです。つまり、良い子育てとは何かということです。もっというと、あなたがお金がない状態の中で子育てすることで、どんな影響が与えられることを危惧したのかという点にヒントがあります。

どんな影響を与えるか懸念したかはひとそれぞれでしょうが、基本的に「悪い」影響を与えることを懸念したと思います。

先ほども結論として書きましたが、お金があろうとなかろうと、長期的に見て子どもが大きなメリットやデメリットを得ることはありません。一方で、やはりお金持ちで育つか貧乏で育つかでは、どんな風に育つかは大きく変わるということも間違いのない事実です。

しかし、その違いは子どもにとって、「よい」わけでもなく、「悪い」わけでもなく、単に「違い」でしかないということができるということです。

では、そもそも子育てにとって「よい」「悪い」ってどういうことなんだろうかという疑問が沸いてくると思います。ここがはっきりしないと、話が進まないことになりますね。

子育てのゴールは何?

子育てのゴールは何?

子育てにとって、何が良くて、何が悪いか、これを考える上で何よりも大切になるのは、子育てのゴールは何かということです。子育ては、何を目的目標に実行されるかということです。

これも人によって分かれると思います。

○○にさせること、××になること、ただ無事大人になれさえすれば良い等々本当に千差万別いろいろとあると思います。

確かに、親は子どもに対して「○○になってほしい」と願望を抱くことがあると思いますが、子どもは子どもであってあなたとは違う存在です。あなたと違う存在ということは、あなたと同じ願望を抱くこともあるかもしれませんが、あなたとは異なる願望を抱くことになるかもしれません。

子どもには子どもの人生があるので、それを大人がどうのこうのとコントロールすることはできません。

子どもに願う理由

でも、そもそもどうして親が「○○になってほしい」と子どもに願うのかというと、親が「○○になる」とその子が幸せになると思っているからですよね。

つまり、基本的に親としては、「子どもに幸せになってほしい」という願望を持っていることなんです。具体的にあなたが思い描く「その幸せの状態」というのが、「○○」であって、本来その子が幸せになれるのであれば、○○でなくてもよいということができると思います。

何をもって幸せを感じるかは人それぞれだからです。それは、親と子であっても、異なることは往々にしてあります。

ということで、ここで子育てのゴールがはっきりとしてきましたね。そうです、子どもが幸せな人生を歩むようになること。これが子育てのゴールだということができます。

幸せな大人を作る方法

幸せな大人を作る方法

では、どうしたら、子どもは幸せな人生を歩めるようになるのでしょうか。少し考えてみて欲しいと思います。

  1. 家にお金があることが、幸せな人生を歩む子どもを作るのでしょうか。
  2. 家にお金がないことが、子どもが幸せな人生を歩む足かせになるのでしょうか。

NO、ですよね。

子育ての具体的な方法論については、項を改めるとして、幸せな子どもを作るには、その子が自分の事を愛して大切にできるようになることが大切です。

なぜなら、自分の事を愛して大切にすることができる人は、自分のことを愛して大切にするからです。すなわち自分の事を幸せにするために、いつも効果的な考え方と行動を選択するようになるからです。そして、自分が求める人生を歩むために努力をすることができ、壁にぶち当たっても、苦難を乗り越える力を持つことができるからです。

じゃあ、どうしたら自分の事を愛して大切にする子育てができるのでしょうか。

自分を大切にできる子になるプロセス

簡単に言えば、親にありのままの自分を受け入れてもらい愛される経験をたくさん積むこと。成長段階に応じて欲求充足すべきことを順番にしっかりと満たしていくこと。これが、自分の事を大切にできる子に育てる秘訣になります。

抽象的かもしれませんが、これが私がこれまで学んできた原理原則になります。

ここに、経済力はほとんど影響してきません。貧乏であろうと、お金持ちであろうと、しっかりとした子育てはできるのです。