FX手数料とは

FX手数料とは
FXをはじめる際、取引をするにあたって必要となる手数料について知っておく必要があります。

 

それでは、FX手数料とはいったい何を指すのでしょうか?たとえば、株取引では取引手数料がかかります。よってFXも同様に取引手数料が必要ではないかと思われています。

 

今回は、FXを取り組む上でかかる業界特有の事情による手数料体系について、詳しく解説しました。

 

取引手数料(売買手数料)とは

取引手数料(売買手数料)とは
基本的にFX業者は、口座を開設しているだけ、ただ口座を保持しているだけで手数料をとるということはありません。

 

それでは、FX業者はどうやって収益を得ているのでしょうか。

 

数年前まではFX取引も取引手数料(売買手数料)が必要でした。株取引と同様に、買いと売りでそれぞれ片道手数料が発生していたのです。その手数料がFX業者の収入源の一つになっていたのです。

 

しかし最近では、そうしたFX手数料が業界全体で無料という流れになってきています。

 

FX業者の収益源

FX業者の収益源
FX業者が取引手数料を無料にして以来、表面的にはFX手数料はなくなったように見えます。

 

それでは、FX業者はいったいどうやって収益を得ているのでしょうか。FX業者の収益源は業者によって違いはありますが、主に次の4つが挙げられます。

  • スプレッド
  • マリー取引
  • スワップ金利差
  • 呑み行為

 

1.スプレッド

まず一般的なのが、スプレッドによる収益です。スプレッドとは、売値と買値の差額のことで、これがFX業者の収益となります。

 

この仕組みは、まずFX取引はインターバンク市場で行われています。しかし、顧客は直接インターバンク市場へ注文を出せないので、FX業者がFX取引の仲介に入ります。FX業者は顧客から受けた注文をインターバンク市場に直接注文を出すのではなく、カバー先と呼ばれる金融機関を介してインターバンク市場へ注文します

 

。このカバー先との取引(カバー取引)におけるスプレッドに、FX業者が独自のスプレッドを加えて顧客に提供しているという仕組みになっています。よってFX業者はカバー先から提供されたスプレッドと、顧客に提供するスプレッドの差額を収益としているのです。つまりこのスプレッドが、目に見えない形でのFX手数料というわけです。

 

※インターバンク市場とは

金融機関や証券会社等の限定された市場参加者が取引を行う市場。コール市場や手形市場があり、金融機関が相互に日々の短期的な資金の過不足を調整している。取引時間は、原則午前8時30分から日銀当座預金振替終了時まで。一方、世界の金融機関同士が100万通貨単位で売買する為替市場も、参加者が金融機関に限定されインターバンク市場と呼称される。特に、為替のインターバンク市場は、世界中の金融機関が24時間やり取りをしているため、「眠らない市場」と呼ばれる。東京、ロンドン、ニューヨークは世界の3大市場といわれる。
出典:コトバンク

 

2.マリー取引

2つ目はマリー取引です。マリー取引とは一言で言えば、FX取引の相殺です。FX業者は多くの顧客がいますから、毎日大量の注文を受けています。その中で、たとえば同じ通貨ペアに対して、売り注文を出す顧客と、逆に買い注文を出す顧客がいたとします。

 

その場合、それぞれをカバー先に注文を出して、そのスプレッド差で利益を出すのではなく、顧客から受けた売り注文と、別の顧客から受けた買い注文を相殺するのです。

 

つまり、顧客から受けた注文を実際に発注しないというわけです。すると、カバー取引が発生しないため、FX業者が提供したスプレッドが丸々儲けとなるわけです。これは、FX業者が店頭取引を行っているので、必ずしもカバー先に注文する必要がないので、法律においても合法なやり方です。

 

3.スワップ金利差

3つ目はスワップ金利差です。FX取引では各国の政策金利差をスワップポイントとして付与しています。たとえば、高い政策金利の国の通貨を買い、低い政策金利の国の通貨を売ると、その政策金利の差額分がスワップポイントとして毎日付与されます。

 

日本はしばらく規制緩和のため低金利が続いていますので、クロス円取引において円を買うと、マイナススワップが発生します。また、トルコ・南アフリカといった高金利通貨は買っておくと毎日スワップポイントが付与されるので、スワップポイント狙いの取引も多いです。

 

そうした場合、顧客は長期で買いを保有するので、FX業者は高いスワップポイントを支払わなければなりません。しかしいずれの場合も、FX業者はカバー先からのスワップに利益分を加味していますので、これによってもFX業者は収益を確保することができるのです。

 

※クロス円とは

クロス円は、外国為替取引において、ユーロ/円、ポンド/円、スイスフラン/円、豪ドル/円、NZドル/円、カナダドル/円、南アフリカランド/円など、米ドル以外の外国通貨と日本円の組み合わせの通貨ペアをいいます。
出典:金融情報サイトより

 

4.呑み行為

4つ目は呑み行為です。これはFX業者がカバー先に注文を出さないで呑むことによって、収益を出す方法です。

 

顧客が負ければ、その損失全てがFX業者の利益となります。もちろん顧客が勝てば、顧客の利益がすべてFX業者の損失となるわけです。これは先にご説明した通り違法ではありません。国内FX業者のほとんどは店頭取引です。

 

店頭取引では、カバー取引を必ずしも行わなくてもいいので、実際にはFX業者は呑む行為を行っています。

 

手数料がかかる3種類の取引

手数料がかかる3種類の取引
FX取引には3種類、手数料がかかる(以前かかっていた)取引があります。

 

  1. くりっく365
  2. システムトレード
  3. 1,000通貨単位でのトレード

 

まず、くりっく365という東京金融取引所によって開設された市場があります。こちらは取引所で注文が出されるので、FX業者の店頭取引とは違います。そのため、以前は取引手数料が必要でしたが、最近はこちらでもほとんど無料となっています。というのも、くりっく365はFX業者が取引代行しており、手数料など詳細も業者ごとに少し違っているためです。

 

つづいて、システムトレード専門の取引についてご説明いたします。こちらは自動売買などの取引が該当します。中にはスキャルピングなどのシステムトレードも存在しますが、多くのFX業者では裁量トレードと同様にスプレッド以外の手数料をとっていません。ただし、一部のFX業者が独自プラットフォームを利用してシステムトレードを提供している場合、手数料がかかる場合もあります。しかし多くの場合は手数料無料です。

 

※スキャルピングとは
超短期で売買を繰り返す取引様式のことで、1円未満の非常に小さな利幅を狙って、日に何度もトレードを繰り返します。

 

※裁量トレードとは
売り買いを投資家が自分の判断で行うもので、システムトレードの対義語となります。システムトレードとは、チャートなどのさまざまな指標を元に自動で売買されるものを指します。

 

また、1,000通貨単位で取引をする場合についてみてみましょう。数年前までは、1,000通貨単位の取引はどこも手数料をとっていましたが、最近は取引手数料無料のところがほとんどです。しかし、業者によっては片道手数料が必要になるところもあります。また、そもそも1,000通貨単位では取引できない業者もあるので注意が必要です。最近は10,000通貨を最低取引単位としている業者が増えています。

 

FX必要となる費用

FX必要となる費用
FX取引で必要となる費用は、スプレッドとスワップポイントがあります。

 

スプレッドは売値と買値の差額です。取引は、売りと買いの往復で約定することにより一取引が成立します。つまり利益が出ても損失が出ても、必ずスプレッドはそれぞれにおいて相殺されるのです。これがいわゆるFX手数料です。

 

一方スワップポイントは、各国間の政策金利差によるもので、FX取引では毎日プラスかマイナスのスワップポイントが付与されています。基本的に高金利通貨を買えば金利が得られますが、売ればマイナス金利となる仕組みです。

 

たとえばアメリカの政策金利が1.25%、日本の政策金利が0.10%(いずれも2017年12月12日現在)で金利差が1.15%なので、もしドル円取引においてドルを買えば、スワップポイントが貰えます。しかし、ドルを売って円を買えばマイナススワップが発生してしまいます。

 

業者選びを価格面で選ぶと

業者選びを価格面で選ぶと
FX業者のほとんどが取引手数料を無料にしているため、価格面からFX業者を選ぼうとすると、FX手数料とされているスプレッドで比較することになるでしょう。

 

スプレッドはできるだけ狭い方がお得なので、できるだけ狭いスプレッドを提供しているFX業者を選びたいものです。

 

ただし、トルコ・南アフリカなどの高金利通貨で、スワップ狙いのトレードをする方は、スプレッドに加えてスワップポイントの違いでFX業者を選ぶ必要があります。スワップポイントは各業者によって付与するスワップ金利、付与日数、タイミング、計算方法などが違っています。こうした違いもしっかり比較検討するのがいいでしょう。

 

負けることが一番の費用負担となる

負けることが一番の費用負担となる
FX業者に支払うべき主な費用は、スプレッドやスワップポイントになります。いわゆるFX手数料として考えておいた方がいいでしょう。しかし、FXにかかる費用はそれだけではありません。負けたり強制ロスカットにあうと、当然のことながら資金が減るリスクがあります。

 

トレードで負けるのは、注文を出す顧客側の責任ではありますが、強制ロスカットはFX業者によってロスカットルールが違うので、預け入れた資金が残るか残らないか、大きな違いになってきます。できるだけ負けずに、またロスカットにあわないように取引をしたいものです。

 

FX手数料まとめ

FX手数料まとめ
FX取引において手数料が明確に示されてはいませんが、実質的にはFX業者がスプレッドやスワップポイントを手数料として収益を得ているということがおわかりいただけましたか。

 

つまり、取引手数料無料と言われても、取引をすればするほど、FX業者には手数料を支払う形となっているのです。

 

FX取引で成功するためには、資金管理が重要になってきます。

 

トレードでは勝つことも負けることもありますが、それ以外に手数料というお金の出入りもあるわけです。

 

FX業者は取引の仲介をしてくれるわけですから、当然手数料をとって収益とするのは納得できますが、どのように手数料をとっているかということを今回ご説明させていただきました。FX業者が収益を得る方法を知り、FX取引が行われる仕組みを理解することにより、冷静な取引を行えるのではないでしょうか。

 

FXにまつわる仕組みを一つずつ理解し、勝ち組トレーダーを目指しましょう!

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