家族を取るか?仕事を取るか?究極の選択に対する答え

人間関係

家族と仕事どっちを大切に?

代社会に生きている人で家族があって一生懸命仕事している人なら、絶対に直面したことがある課題があります。それは、次のことです。

家族を取るか?仕事を取るか?

この究極の選択です。

多くの人が、家族は大切だと思っていると思います。家族を顧みずに、仕事ばかりしている人もたくさんいますが、その人たちが、家族のことを大切だと思っていないかというと、そういうわけではありません。

家族を思うからこそ、仕事を一生懸命やっている人がほとんどだと思います。

家族も仕事も大切だけれど

家族も仕事も大切

一方で夫(稀に妻)が、家族を顧みらずに仕事をすればするほど、家に残された家族のうち特に配偶者は、孤独を感じます。そして、ああ夫(稀に妻)は、自分たちのことを大切に思っていない、何かといえば仕事ばっかりしている、と思うようになります。不満を募らせていくことになります。

正直結婚した当初、子供が生まれた当初は問題ありません。

お互いに戸惑いながら、試行錯誤しながら、一生懸命過ごしているので、本人の仕事が忙しくて家族の時間が取れなくても、それも「家族のためにしていることだ」と思ってくれます。

一方で、本人のほうも、仕事をがんばる一方で、できるだけ家族のために早く帰ろうとか、休みをしっかりと家族サービスに充てようとか、そんな風に思っているはずです。

思いやりの終焉

ところが、いつからでしょうか。

本人は、自分は家族のために仕事しているんだから、急な仕事が入ったら仕事を優先して当たり前だと思うようになります。

配偶者は、本人は家族のため仕事しているとか言っているけど、本当は仕事したいからしていたり、上司にいい顔したくて仕事しているんでしょう、全然家族のことなんて考えていないと思うようになります。

本人は、家族のために仕事しているのだから、仕事を優先して当たり前だと思いますし、配偶者は、本人は仕事ばかりしてまったく家族のことを思ってくれていないと、思うようになるわけです。

ここに、お互いが思いやり、お互いが助け合う関係が終焉することになります。

数々の問題が起こるようになる

そして、こういう状況になってしまうと、例えば日曜日に、本人が家族サービスだと言って、みんなをどこかに連れていっても、焼け石に水で、ほとんど配偶者を満たすことができません。この場合は、本人あるいは配偶者は、次のように考えています。

本人は、日曜日しっかりと休みをとって、配偶者と子供たちのために疲れた身体に鞭を打って、仕事を犠牲にして家族を優先して、家族サービスをしてあげた。これで、普段自分が家族のために仕事をしていることを理解されて、今後は仕事を応援してもらえるだろう。

配偶者は、久々に日曜日休んで家族サービスしてくれたのは、ありがたくないわけではないけれど、たまにこれくらいしてくれるのは当たり前だ。これくらいで満足してもらって、家族を大切にしているって思われちゃ困る、こっちも普段もっと大変なんだから。

つまり、確かにたまに休みをとって家族サービスをするのは、家族をほんの刹那、癒やすことはできますが、それだけでは家族を満たすことはできないということです。

すれ違う家族

このように、お互いがお互いのことを思っているのに、気持ちは伝わらず、すれ違います。これは今にはじまったことではなく、久しく現代社会で繰り返されてきた悲劇なのです。

結婚当初や出産当初は、まだハネムーン気分が残っているので、お互いにいわゆる「信頼残高」が残っていて、それぞれの心の中に「余裕」がストックされているので、多少は看過されます。

しかし、時間が経過することに、それぞれがお互いの期待を裏切って、信頼残高を減らし、心の余裕を減らして、ついには看過できなくなって、ケンカになったり、諦め行動に走ったり問題が生じることになります。それが上記で書いたような問題です。

そして、ケンカや諦め行動が、関係性の本質を、少しずつ傷つけて、悪化させていくことになります。

※ここでは、本人=主に仕事をしている収入の柱を担う夫あるいは妻を指し、配偶者を主に家庭を守っている妻あるいは夫を指します。基本的には、本人=夫、配偶者=妻のケースが多いです。

問題は何か?

問題の本質は何?

このすれ違う夫婦の問題点は何でしょうか。

きっと、本人のあなたなら、「自分は家族のために一生懸命仕事しているのだから、妻がもっと理解力を高めるべきだ」と思っているでしょう。もちろん、配偶者への感謝の気持ちがないわけではありません。根底にあるのは、配偶者へ自分が大変だということを「わかってほしい」「理解して受け入れて欲しい」という甘えの欲求です。

一方で、配偶者であるあなたなら、「本人は家族のためと言いながら、仕事をがんばるために仕事をやって、まったく家族を顧みず、家族を全然大切にしてくれない」と思っているでしょう。もちろん、本人が稼いでくれるおかげで食っていけることに感謝がないわけではありません。根底にあるのは、本人がもっと家族のことに関心をもってほしい、配偶者も日々子育てや家事で悩んで、大変な中生活していて誰もそこを承認してくれない私のことをもっと「わかってほしい」「理解して受け入れて欲しい」という甘えの欲求です。

つまり、お互いがそれぞれの持ち場を一生懸命やっているからこそ、そしてお互いがお互いを必要としているからこそ、さらに、お互いがお互いに「理解してほしい」と求めて、「理解してあげる」という与える姿勢に入らないからこそ、起こる問題なのです。

問題の根底にあるもの

逆にこのような問題は、外ではあまり起きません(上司部下の間では起こります)。外では、与える事が出来るのが人間だからです。先に、理解してから理解して欲しいと求めることさえできたら、問題は問題にならないからです。相手に対する甘え、愛というつながりに対する依存が根底にあることになります。

つまり、「これくらいわかっているだろう」「これくらいしてもらって当たり前だ」、という「甘え」の考え方が、この問題の本質だというわけです。

家族と仕事とどちらを大切にすべきか?

家族と仕事とどちらが大切

では解決策を検討する前に、まずは本人であるあなたに、非常に重要な質問をしたいと思います。

あなたにとって、家族と仕事ではどちらが大切でしょうか。

この質問は、配偶者にもされたことが過去あると思います。

そしてその時、とっさに返事できなかったか、あるいは比べるものではないと言ったか、あるいは家族が大切といったか、どっちも大切といったか、この4つのうちのいずれかだと思います。

  1. 返事ができなかった
  2. 比べられるものではない
  3. 家族のほうが大切
  4. どっちも大切

そして、仕事のほうが大切と言ったことがある人はほとんどいないと思います。

でも例えば、「日曜日に家族で買い物に行こうね」と約束をしていたとします。その中で、急な仕事が入って、約束の日曜日に仕事に行ったことがある人は、どれくらいいるでしょうか。

きっと、ほとんどの人が、急な仕事を優先して、家族との約束を破ったことがあると思います。

家族が大切、仕事が優先

「家族が大切だし、家族のために仕事をしているのであって、家族との買い物の約束は今週の日曜日でなくても、今度の日曜日でもよいだろう、仕事は、この日でないとどうしようもできないんだ」と思ったことでしょう。

こんな考えから、気軽に「今日は買い物に行けなくなった」と家族に告げて、仕事に行ったことでしょう。実際に私も、こんなことは日常茶飯事でしていたのでよくわかります。

そして、配偶者は子供たちに、「お父さんは、大切な仕事があるから、今日はお母さんと買い物に行こうね。お父さんは、家族のために仕事しているのだから仕方ないね。」と言っていると思います。

けれど、心の中では、「仕事ばっかり優先して、全然家族のことを考えていない。自分達のことを大切にしていない。」こんな不満をためることになります。

迷宮入りする問題

さてここで、この項で一番最初にした問いに戻ります。

あなたにとって、家族と仕事ではどちらが大切でしょうか。

そうですね、確かに家族も仕事も両方とも大切です。しかし、突き詰めて考えてみると、本当にあなたが大切にしたいもの、それはおそらくは、家族なのではないでしょうか。

それは、仕事が大切ではないという意味ではなく、仕事は大切であなたにとってかけがえのないものであるのは間違いありません。でも、家族は仕事とは比較できない別次元で大切なもの、きっとそうであるはずです。少なくとも本来は。

もちろん、仕事があるから、収入を得られるから家族を大切にすることができるのであって、家族を守り養うことができます。だから仕事もとても大切なもので、大切な家族を大切にするために、がんばらないといけないものです。

でも、配偶者はそれを理解してくれない、どうしたらよいでしょうか。

究極の解決策

究極の解決策

ここで、究極の解決策をあなたにお伝えします。

まずは、非常に抽象的な表現をして、そこから具体的な例を書いていきます。シンプルなので、簡単だと思うかもしれませんが、実行は結構大変ですが、決意さえあれば、できる内容なのでぜひ試してみてください。では、いきます。究極の解決策、それはこうです。

まず、相手を理解することからはじめる。そして、家族か仕事かではなくて「約束」を守ることを第一に考える。

これが、良好な家族関係を構築しながら、仕事もしっかりと取り組むことができる究極の解決策です。

少し抽象的なので、具体的に考えます。

具体的な方法は?

まず、家族のことを本気で思うのであれば、あなたのことを家族に理解してもらう前に、まずあなたが家族のことを理解するようにしましょう。

具体的に言うと、自分の話ばかりするのではなくて、相手の言いたいことを否定せずに肯定的に聞くことです。

そして、家族の思うことをしっかりと受け入れることが大切です。受け入れて、感謝の気持ちを伝え、これまで感謝できていなかったことを「謝って」ください。

まずは第一歩がこれです。

これで、相手もあなたのことを理解しようとすることを期待してはいけません。

そんなことしようものなら、取引を持ちかけられたと配偶者は思ってしまい逆効果になります。誠心誠意相手を思い、理解することに徹してください。そして、誠心誠意謝ってください。

具体的な施策、第2ステップ

とにかくこれを継続することです。

あとは、基本的にこれまで通り仕事して構いません。でも、次に一点これだけは変えてください。それは、家族との約束は必ず守るということ、できない約束はそもそもしないということです。

どんな仕事があっても、家族との約束したことは必ず守ってください。逆に、守れない約束はしないでください。

例えば、どんな急な仕事があったとしても、取引先との約束があれば、その時間は他の約束いれないですよね。これと同じで、家族との約束も仕事の約束と同じくらい、大切にして、約束は守ってください。

約束を破ると取引先との信頼関係が損なわれるから、約束を破らないですよね。家族は確かに取引先と違って愛であなたとつながっていますので、多少は看過してくれますが、約束を破ると確実に信頼を損ねていきます。だから、約束は必ず守って下さい。そしてできない約束はしないでください。

簡単で難しい2ステップでOK

この2つのステップで家族関係は確実に改善して良好になっていきます。また、仕事と家庭を両立することができるようになります。

これは、非常に簡単なことですが、あなたの習慣が邪魔をする可能性があります。最初は大変ですが、3ヶ月継続すれば、結果が変わってきます。

あなたは本当に大切にすべき家族を大切にすることができるようになって、家族のためにも大切な仕事で成果を出すことができるようになります。

あなたの人生がより豊かで幸せになるように、心から応援しています。がんばって取り組んでください。

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