清原和博さんの薬物使用に見るお金よりも人間関係が肝だという新事実

人間関係

孤独な人の写真

清原和博さんが、薬物使用の疑いで逮捕されたことは、非常に大きなニュースとなりました。私は、清原和博さんのイメージは、巨人に入りたかったのに約束を反故にされて入れず、西武でものすごい活躍をしたのち、FAによって巨人に移籍して、けがに悩まされていたということと、引退後も割とアニキ肌で活躍しているように感じていたことです。

と言っても、私は普段ほとんどテレビを見ませんし、芸能人についても非常に疎くて、興味はありません。ただ、小さいころにすごいなぁとあこがれた一流野球選手が、薬物乱用して逮捕されたという驚きと、たまたま外食している最中にラーメン屋さんでみたワイドショーの内容から推測されることが私がお伝えしたいことと非常に強くリンクしてきたので、ここで取り上げようと思った次第です。

薬物乱用ではない不幸感の問題=人間関係の問題

多くの人が、清原氏の薬物乱用を他人事のニュースとしてみていると思います。

どうしてそんな誰でも悪いことだとわかることをしたのだろうか、とか、馬鹿なことをしたものだなぁとか、子供の夢や野球の地位を落とすような行為をして悪だなとか、離婚のことや入れ墨のことや、本当にいろいろなことを考えるでしょう。

私がみたワイドショーでは、清原さんが11月から書いているブログ(おそらくアメブロ)の内容が公開されていました。それを見てわかったのです。あぁ、清原さんは孤独で寂しかったんだなぁということです。

私は、清原さんに会ったことはないですし、どんな人かも知りません。野球選手だということなど外面的なことは多少は知っていますが、清原さんの思いや考えを聞いたこともないですし、興味も持ってきませんでした。

ただ、言えることは、離婚して大切な家族を失い、野球という人生をかけた職業を終えて、目指すべき目的目標を失い、自分を満たす人間関係をどこにも見いだすことができなかったということです。

清原さんも、薬物は社会的に「悪」であることはわかっていたでしょうし、身体にも害があることを知っていたでしょう。薬物を使用して、それが公になると逮捕されて、自己の社会的な立場や信頼もなくすし、自身の大切な子供たちとの関係や影響にもネガティブな作用を及ぼすことは十分にわかっていたはずです。当然、一番最初に薬物を使用する際には、まだ薬物依存になっていないはずなので、薬物を手にした時には、何かしらの大きな苦しみを抱えていて、その苦しみを解消する「最善の選択」として、薬物を使用したはずです。

つまり、薬物は悪と知っていながら、それでも薬物使用という問題行動を選択せざるを得なかった、不幸感が根底にあったはずなのです。それが何かはわかりませんが、おそらく人生の目的目標の喪失感と人間関係における幸福感の欠如が大きな要因だったことだと思います。

人は、人生という荒波の中で、実にさまざまな経験をします。時には、清原さんのように、人生をかけた職業を辞めざるを得ない状況になることだってあります。お金に困窮して、身動きとれないことも方もあるでしょう。

しかし、そういった苦難にある時、人は暗中模索の中で、試行錯誤して新たな道を見いだします。もがいて苦しんで、確かに一時的に横道に外れることがあったとしても、必ず、正常に戻ります。それが人間の力だからです。誰も好んで、問題行動をとり続ける人はいないのです。問題行動は、自分の人生にネガティブな影響を及ぼすことは、問題行動を選択した人自身がもっともよく知っているからです。

でも、清原さんは、軌道修正することができなかった。あれだけ強靱な筋肉を作るくらい強い精神を持っていたのにもかかわらず、心の奥底にある寂しさは、鍛えることができなかったのです。あの屈強な外見からは想像できない、繊細で傷つきやすくもろい心が、その根底にあったのです。

その根底とは、「大切な人」との人間関係によってのみ癒やすことのできる「承認」だったと私は思います。

幸せか不幸かを決める要因は、お金<人間関係

ある調査によると人の幸福感は、80%以上が人間関係にあると言います。どれだけお金があっても、逆にどれだけお金がなくて貧乏であっても、生きていくことさえできたならば、人は人間関係によって幸せを感じ、人間関係によって不幸になるというわけです。

確かに、生きるに足るだけの衣食住がなければ、人は幸せにはなれないでしょうが、現代日本において、衣食住がなくて死ぬことはまずありません。つまり、ほとんどが「大切な人」とよく人間関係を構築することができないから人は、不幸感を抱き問題行動を選択するのです。

いいやそんなことはない、オレにとってはお金が一番だと思う方もあるかもしれません。しかし、そんな人は少し考えてみてください。なぜ、そんなに「お金」なのでしょう?お金があなたを満たしてくれるのでしょうか。

お金の支配から逃れる方法でも書きましたが、お金は価値を表現する交換の手段でしかありません。なので、お金を所有することで、あなたが満足感を覚えることは確かにあるかもしれませんが、お金があなたを満たすことは決してありません。お金を得ることで得られる自己重要感や優越感などはあるかもしれませんが、本当にあなたはそれを求めているのでしょうか。そこで満足しているのでしょうか。お金を得てあなたは何にお金を使っているのでしょうか。お金を得て力を得て、誰かに影響力を与えようとしているのでしょうか。それとも、お金で得た影響力では満たされなかったから、お金だけを信じているのでしょうか。

いずれにせよ、あなたにとって大切な人=「自分を心から大切に思ってくれる存在」とのよりよい人間関係を求める心が、いろいろな経験によって、さまざまな形となって出てくることがあります。私たちは、誰かと親密な関係を作らない限り幸せにはならないからです。

幸せと不幸の要因が人間関係にあると言っても、決して、あなたに大きな影響力を及ぼす人が、あなたを不幸にしたり、幸せにしたりする、というのではありません。人間関係は人間関係であって、誰かに依存することではなく、大切な人と、「あなた」が関係をしっかりと築くことでよりよい人間関係を構築することができます。

人間関係を良好に保つ秘訣

以上のことから、私たちは、大切な誰かとよりよい関係
を構築して、幸せに生きるための人間関係のスキルを学ぶ必要があります。スキルといっても、心の在り方から考える必要はありますが、、、

私たちは、一番はじめは親の夫婦関係という人間関係、親と自分との人間関係を通して、人間関係の基礎を学びます。それから義務教育、高等教育、就職、友達や先輩、恋愛関係の中で、その基礎を応用して、独自の人間関係の選択方法を作り上げます。また、欲求充足の方法も、その経験の中で構築します。

人間関係は、自分ではまったくコントロールの効かない、他者との関係であり、それぞれが異なる常識と正しさを持っているわけなので、よりよい関係を構築するにはそれなりの原理原則に則した在り方からくるスキルをもって、関係構築をする必要があります。

しかし、私たちは人間関係なんて学ぶものではないと思っているので、ほとんど学ぶことをせず、我流でもがき苦しみ、不幸になることさえあります。清原さんもそういった人の1人だったのでしょう。

大切な方とよりよい人間関係を構築するためのスキルをこのカテゴリでは発信していくので、楽しみにしていてください。

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