貯蓄から投資へ。一昔前から、貯蓄が得意だった日本人に、政府主導でお金を貯蓄から投資へ向けるように誘導する施策が実施されていきました。
背景としては、年金の運用失敗による制度変革、日本人の貯蓄を消費へ向けるために外圧、あるいは貯金してもほとんど金利がつかないことなどが上げられます。
ペイオフの解禁、401kからはじまり今話題のiDeCoに代表される確定拠出年金、NISAなどの税制優遇や投資信託などを進めるキャンペーンなどが行われて、少しずつ、貯蓄から投資へとお金を以降させようとしていると思います。(実際は、思っているよりも進んでいないと言われています。)
貯蓄の方が良い側面も
しかし一方で、投資には危険なイメージを持っていることにより投資へ一歩を踏み出せない人もいます。あるいは、銀行に進まれるまま投資信託を購入して、損失が出たため懲りて「絶対に投資には手を出さない」と考える人もいます。
私は、必ずしも投資がよいとは思っていません。
それぞれがそれぞれの好みに合わせて、貯蓄と投資を使い分ければよいと思っています。しかし、ペイオフが解禁されたことで1000万円以上の貯蓄を一金融機関に所有することはリスクでしかありません。
また、貯蓄は元本保証されているものの、銀行への投資の一種です。常に貨幣の価値は変動しているわけですし、貯蓄も一種の投資と考えるのであれば、きちんと正しい知識を得て、投資するのか貯蓄するのかを判断していくとよいと思います。
以上のことから、ここでは投資のメリットとデメリットを解説し、あなたが所有するお金を貯蓄にするか、投資にするかフラットに捉えてもらえるようにしていきたいと思います。
投資することのメリット
お金を投資することのメリットは、増える可能性があることです。基本的には、この一択です。
投資するということは、あなたのお金が投資先で利用されることで利潤が生み出され、その利益の一部がお金を出したあなたに還元されるということです。
お金が増えるというのも、2つの種類があります。それは、短期的に増えるというものと、長期的に増えるというものです。
投資のリターン2種類と種類
- 短期的な収益
- 長期的な収益
また、投資にはいろいろな種類があります。
- 株式や債券のように、ある特定の事業を営む法人が事業を運営するために使われるもの
- FXやインデックスファンドのように、投資指標の売買によってお金を増やそうとするもの
- 不動産のように価値を保全しながら運営収入を得るもの
- 金の現物のようにそのものの価値にお金を支払って、価値を保全するもの
これらいろいろな投資とさまざまな投資を組み合わせて投資信託やファンドなど、投資の世界は複雑なものがたくさんあります。
一概にどれがよいとは言いにくいですが、トレードによって増えたり減ったりするものは、ハイリスクハイリターンで、短期的な利益を出す可能性を秘めていますが、大きな損失を被る事も多々あります。
株式投資や債券などの事業や不動産などは、長期的な利益や利回りを得ていくものとなり、リスクは低めですが、短期的に大もうけするような趣旨ではありません。
キャピタルゲインとインカムゲイン
また、利益を得る仕組みとして、キャピタルゲインとインカムゲインと2つの種類があることを知っておいて下さい。
- キャピタルゲインとは、買った時の価格と売った時の価格の値差を利益(損失)とするものです。
- インカムゲインとは、投資することで、定期的案分配金を得るものです。
主な投資を以下、まとめます。
- 株式
- 為替
- 債権
- 事業
- 不動産
- REIT
- 投資信託
- 貴金属
- ファンド
- 日経225等の指数
- 先物
- 保険
- 確定拠出年金
- 太陽光発電
これらの投資は、いずれもこれらの投資のいずれかの側面を持ったり、複数の側面を合わせ持ったりしています。
得られる可能性のあるリターンとリスクを天秤にかけて、あなたが取れる最大のリスクの中で期待できるリターンを検証して、どう投資するか検討してみてください。
投資することのデメリットは、リスクがあるということです。リスクがあるということは、投資した金額が何かしらの要因で、減額してしまう可能性があるということです。
リスクは、トレードの結果損失が出たり、インカムゲインを100%得られない状態で投資資金がなくなったり、いろいろなケースがあると思います。
非常に端的ですが、このリスクとリターンのバランスを考えるのが投資であり、現状の仮想通貨など一方的なリターンの大きさだけがピックアップされたものは、投資ではなくて投機といってよいと思います。
投資は、しっかりとしたロジックのもと、リスクと期待できるリターンが明示されていることが多いので、しっかりと分析することが重要です。
貯蓄にもデメリットがある?
投資にもデメリットがあるように、貯蓄にもデメリットがあります。
すでに一部はお伝えしましたが、貯蓄のデメリットは、ペイオフの解禁によって、1,000万円以上の預貯金は保証されなったことです。これはひとつのデメリットですが、ペイオフで保全される預貯金は、各銀行毎に1,000万円とその利息なので、複数銀行に1,000万円ずつ預貯金しておけば、リスクは回避できます。
もうひとつのリスクとしては、現金のリスクと同じですが、インフレによって貨幣の価値が下がる可能性があることです。
例えば、昔は1円が高価であったのが、今では1円は価値が低いですよね。これは、貨幣の価値が低下したことを表しています。明治時代に、全財産が100円と高額であったのをずっと大切に貯金していたら、利息を考えないとするならば、現代でその100円がどれほどの価値があるか考えてみればわかると思います。
ハイパーインフレもリスク
先日もとある国でハイパーインフレが起こりましたが、過去、ロシアでもブラジルでもジンバブエでも起こっています。ハイパーインフレは、短期間で急激な物価の上昇が起こることで、物価が上昇した結果、相対的に貨幣に価値がなくなることです。
このように貨幣には、相対的な価値、交換手段としての価値しかありませんので、物価の上昇によって価値が変わってくることになります。このように、現金や預貯金のひとつのデメリットは、インフレに弱いということになります。なので、預貯金にリスクがなくて安全だというのは、大きな幻想でしかないということになります。
投資はインフレに強いものもある
一方で、投資の場合は、物価が上がれば価値が上昇する可能性もあります。例えば、金や不動産は「物」なので、物価が上がれば、価値があがる可能性が高いです。
一方で事業への投資やインデックス投資などでは、お金の状態で保全されることになるので、インフレ対策とはなりません。ただし、物価の上げ相場であれば、さまざまなものの価格が上昇するので、投資としての利回りは高くなりやすかったり、インデックスなども上昇基調に入ると思うので、利益は取りやすいかもしれません。
貯蓄と比較検討してどう判断すればよいか
以上のことをトータルで考えた上で、投資するか否か検討することが重要になります。また、投資する場合も何に投資するのか。あるいは、いくら投資に回していくら貯蓄に残すか、検討していくことが必要です。
投資情報については、今後もブログや本サイトで取り上げていきたいと思います。
ただ、ひとつ言えることは、営業マンのいいなりになって、よい話だけを聞いて投資しないほうがよいということです。
投資にはリスクがあります。営業マンは、投資のリスクよりも、うまくいった時のリターンを中心にあなたに説明して、よい取引であると印象づけようとします。なぜなら、投資を販売して利益を得ているからです。
投資商品の営業マンは、投資商品を売ることで食っているから、あなたに投資商品を売らないといけないからです。
本当によい投資とは?
基本的に、本当によい投資というのを求めている投資家は、日本中、世界中にものすごくたくさんにいます。投資に疎いあなたに回ってくる投資の「よい話」というのは、それら情報に敏感で投資したくて困っている人たちが、「スルー」するようなあまりおいしくない投資の話であることが多いです。
不思議に思いませんか??
世の中にはお金がたくさんあって、投資してお金を増やしたい人がたくさんいます。なのに、どうして銀行の営業マンは、それらのお金を投資したい人に「うまい話」を持っていかずに、あなたに持ってくるのでしょうか。
答えは簡単ですね。
あなたが投資を買わされる理由
投資に慣れている人は買わないような案件で売れないから投資に疎いあなたに、あたかもよい話のようにして、持ち込むわけです。
だから投資は、どんな情報を元にお金を出すか検討することが重要です。これをひとつの考え方として、今後、私の出す情報をお待ちください。
私が紹介できる案件は
私は、一部の人だけが儲かる超Big案件をお出しすることはできません。なぜなら、そういう話は、先ほどからお伝えしている一部の川上投資世界で消費されてしまうからです。
でも、安定的に利回りを得たり、値上がり利益を期待できるような、優良案件だったら、紹介できることもあるかもしれません。
ただし、必ず紹介できるとは限りませんので、ゆっくりとお待ち頂けたら幸いです。
あるいは、信頼できる投資情報を持っている人がいればまた紹介します。株式や債権は、事業性が高いので、かなりの確立で将来性を見ることができますので、投資先として有効です。
以上、投資のメリットとデメリットを解説しました。参考になれば幸いです。
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