知っている人は知っているクレジットカードの上手な活用法を紹介していきます。
節約情報をいろいろと見ると、クレジットカードを上手に使ってポイントを貯めることが紹介されていることが多いです。
ここで紹介する方法は、さらに一歩前に進めて、あなたのタイプ別の使い方、状況別使い方によって、最大10%の節約効果で、年間3万円以上節約する方法となりますので、最後までしっかりとご覧下さい。
クレジットカードをうまく活用するとポイント等でお得に買い物できることは知っているけれど、なんだか怖くて現金派を貫こうという方も中にはいます。
もちろん、現金主義の方は現金主義で構いません。基本ライン現金を活用して頂けたらと思います。
ただ、クレジットカードは後払いだから、なんとなく怖くて使えないという方は、少しクレジットカードについて詳しく知って頂くとよいと思います。
クレジットカード支払いの仕組み
クレジットカードは、貨幣の代わりに「後で支払う」という「信用」で買い物をする仕組みです。
クレジットカードは、大きくわけるとVISA,JCB、アメックスというブランドがあり、その支払いシステムを活用するクレジットカード発行会社である三井住友VISAや三菱UFJニコス、DCカードなどのさまざまなブランドに分かれています。
お店のほうは、基本的にはクレジットカード支払い専門の決済サービス会社と契約して、その決済サービス会社に対して月額の基本料金と決済代行した金額の数%を支払うことで、クレジット支払いシステムを利用することになります。
さらに決済サービス会社は、クレジットカード各会社に対して、決済手数料の一部を支払ってお金のやりとりをします。
基本的に、消費者であるあなたは、これらの手数料は無料で、商品やサービスの売買代金を後払いにすることが出来る上に、クレジットカード会社にポイントを付与してもらい、ポイントを何かしらの商品やサービスと交換、あるいは直接的なキャッシュバックによって還元利益を得ることができることになります。
お店としては、支払い方法を増やすことで商品やサービスの売上げを上げることができるので、決済手数料で数%の支出があっても得することになります(売上げが支払われるのは後日になりますが、売掛と違って、決済代行会社が倒産しない限りは必ずお金が支払われるし、集金の手間もないので、掛け売りに比べると格段によい販売方法となります)。
決済代行会社は、ただ各社クレジットカードブランドを一括で束ねて、お店から支払い情報をクレジットカード会社に渡して、それを元にクレジットカード会社が支払ったお金をお店に引き渡すという作業だけで、数%の利益を得られるので儲かります。
クレジットカード会社は、数%の決済手数料に加えて、クレジットカード会員が「分割支払い」や「リボ払い」にした際の利息とキャッシングした場合の利息によって、利益を得ることができます。(これらの利息は、年利18%近くあり非常に大きな利益をもたらします。)
そしてあなたは、現金を持っていなくても、後払いという信用だけで買い物をすることができ、しかも支払ったお金のうちの一部をポイントという形で還元してもらえるという利益を得ることができます。(支払いを分割にすることもできますが、分割にすると金利がかかるのでオススメできません。)
このように、クレジットカード支払いは、現代社会にあっては、なくてはならない仕組みであり、お店も決済代行会社もクレジット会社も消費者もすべての人にとってメリットがある仕組みになっています。
いくら使ったか分からなくなるから怖い?
クレジットカード支払いに怖いイメージを持っていることの主な理由は次のようなものです。
「現金は使ったらなくなっていくので、自分の手持ちの金額を把握できるし、持っているお金以上使いすぎることはない。けれど、クレジットカードは使っても現金が減らないので、手持ち資金が実質いくら残っているかわからず、ついつい使いすぎるのではないか。クレジットカードで買い物をしすぎて破産したという話も聞いたことあるし、怖い。」
確かに、クレジットカードの場合、ほとんどが信用によって支払って、後日請求が届き支払いをすることになるので、手持ち資金を現金の残高で管理している人にとっては、管理しにくいと思います(そういった方向けのクレジットカードがもあるので、のちほど紹介します)。
一方で、本当に節約をしてお金を貯めたいと思うなら、「毎月使うお金」「実際に使ったお金」「今月あといくら使えるか」これを手持ち資金や現金残高で管理していくのは、やや危険だと思うのです。なぜかというと、「手元にお金があるから」使うという判断は無計画な出費につながり、無駄な出費が増える原因となるからです。
それよりは、しっかりと予算を立てて、家計簿をつけて、「お金の使い道」をしっかりと管理することが大切と思います。
もし予算で管理していくことができるのであれば、後払いにしても一切問題はなくなりますので、ポイント分だけお得になるクレジットカード支払いは、使わない手はないと思います。
平均的なサラリーマンの支出は、おおよそ年間300万円と言われていますので、その支払いを全部クレジットカードにして、還元率が1パーセントだとすると年間3万円もお得になるわけなので。
さらに、状況やあなたのライフスタイルに合わせて利用するカードを使い分ければ、さらに大きな金額を節約することができます。
状況別賢いクレジットカードの選び方
ここからは、状況別のクレジットカードの活用方法について紹介したいと思います。
以下、あなたのライフスタイルによって、あるいは使う場面によって、どのクレジットカードを使うかを検討してみてください。
1年に1回以上飛行機で移動する
私がもっともオススメしているのが、JALカードです。
1年に1回以上飛行機で移動する方は、圧倒的に有効にポイントを活用することができます。
JALカードは、年会費が2,160円で、プラス3,240円のショッピングマイルプレミアムに加入することで、100円の買い物につき1マイルのポイントがつきます(年会費は初年度無料です)。
そうすると、例えば年間100万円カードで買い物をすると1万マイル貯まることになります。
マイルとは特典航空券と交換することができるのですが、行き先によって10,000マイル前後で、往復航空券を購入することができ、さらにお得な時期には、なんと7,000マイルで往復航空券と交換することができます。
私の場合、隠岐の島に住んでいて、大阪に飛行機で行こうとするともっとも大きな割引きを利用できる「先得」という種別で、往復25,800円かかります。通常運賃であれば、往復50,000円です。
これを7,000マイルで交換することができます。そうすると7,000マイルで25,800円~50,000円なので、1マイルあたり3.69円~7.1円くらいになります。つまり、クレジットカードを利用しておおよそ3.7%~7.1%のキャッシュバックを受けることができるようになります。
さらに、お供deマイルというサービスを使うと、同じ隠岐の島大阪便で、次のようなこともできます。最大大人3名までを1人当たり1万円で往復できるものです。
例えば、私の場合、私と妻と両親の4人で大阪往復をお供deマイルを使ったとします。そうするとマイルがなければ、通常以下の金額がかかります。
25,800円×4=103,200円~50,000円×4=200,000円
これをお供deマイルを使うと10,000マイルで1人が往復無料となり、あと3人が片道で10,000円でいけてしまうので、次のようになります。
10,000円×3人×2(往復)=60,000円
そうすると現金だけで往復した場合との差は、次のようになります。
103,200-60,000=43,200円~200,000-30,000円=170,000円
つまり、1マイル当たりで、4.32円~17円のお得になるということになります。4.32%~17パーセントの還元率になるということになります。
※これらJALのマイレージサービスは、期間や路線、サービスの状況によって変わりますので、「現在の正しいサービス内容」について詳しくは、ホームページをご覧下さい。
ネット通販でよく買い物をする
楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなど、ネット通販でよく買い物をするという方もあると思います。
ネット通販で買い物をされる方で、特定のサイトが決まっている方(楽天なら楽天、AmazonならAmazon、Yahoo!ショッピングならYahoo!ショッピング)は、そのネットショップが提携しているクレジットカードを利用されるとよいと思います。
例えば、楽天カードの場合だと、普通に買い物に利用すると1%がポイントとして加算され、楽天市場で買い物をした場合4%ポイントが貯まることになります。
さらに、ポイント10倍、50倍といったセールを行う楽天店舗などがあったりしますので、使わない手はありません。(ポイントは買い物する時に割引きとして利用することができます。)
つまり、最低1%~最大で50%もお得に買い物できることになるわけです。
また、ほとんどのクレジットカードで年会費が無料です。
よく買い物をする先が提携しているクレジットカードがある
次に、例えばヨドバシやヤマダ電機、イオンなどよく買い物する店舗が決まっている方は、その店舗が提携しているクレジットカードを利用するのがもっともお得になります。さすがに楽天の50%ポイントがつくということはないですが、最低でも1%~最大10%程度までポイントが還元されます。
そしてたまったポイントは次回の会計以降で、すぐに買い物に利用できるのがとても便利です。また、ほとんどのクレジットカードで年会費が無料です。
決まった利用先がない人
飛行機も使わないし、よく使うショッピングモールなどがない方は、P-oneカードがオススメです。いろいろと複雑な条件やポイント変換などごちゃごちゃ考えたくない方にもオススメです。
なぜかというと、P-oneカードは、ただクレジットカード支払いでお買い物するだけで、ポイントが貯まるのではなくて、請求時に1%割引きで請求してくれるからです。
通常のクレジットカードの場合だと、1%程度ポイントが付与されて、それを商品やキャッシュバックに充当する作業が必要です。しかし、P-oneカードだと、そういった手間はいらず、純粋に常に使った金額の1%を「割引きして」くれるからです。
還元率でいうと他のカードのほうがよいことも多いですが、得に利用先が決まらない人や手続きが面倒な方には本当にオススメです。
絶対現金主義の人
最後にクレジットカードを持つこと、使うことが怖くて、どうしても現金主義を貫きたい方は、VISAデビットカードをオススメします。
中でももっともお得なのが、ソニー銀行が発行するSonyBankWALLETというVisaデビットカードです。
Visaデビットカードというのは、クレジットカードと同じように使えるのですが、普通のクレジットカードが後払いなのに対してVisaデビットカードは、使った時に即時、銀行口座から引き落とされ、残高が足らない場合はクレジットカードとして使えないシステムです。
つまり、「引き落とし」と同じ感覚で使うことができ、絶対に使いすぎることはありませんし、現金の残高を常にリアルタイムで把握することができます。また、SonyBankWALLETでしたら、利用金額の0.5~2%がキャッシュバックされるので、現金で買い物するよりも非常にお得です。
※ただし、Visaデビットカードでは、携帯の支払いができないなど、毎月定期的に支払うものに制限がある場合がありますので、ご注意ください。また、Visaデビットカードは、楽天、スルガ銀行、三菱東京UFJ銀行、住信SBIネット銀行、りそな銀行などさまざまな金融会社が発行していますが、年会費無料かつ高還元率なのは、SonyBankWALLETで圧倒的でた。(2020年11月15日調べ)
※携帯電話料金、インターネット料金、電気代、ガス代、NTT代、年金、NHK、場合によって家賃と水道代など、必ず毎月支払うもので、口座振替にしているものは、クレジットカード払いにしても管理上の手間はそんなに変わらないので、ポイントがつくだけクレジットカード払いにしたほうがお得になりますので、引き落としにしているもので、クレジットカード支払いを選べるものだけでも、クレジットカード支払いにされることをオススメします。(もしクレジットカードが手元にあると使っちゃいそうで怖い場合は、クレジットカード自体はハサミで斬り刻んで廃棄してもよいです。)
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