お金を儲けることは悪いことだと思ってない?

のビジネスパートナーで、心から尊敬できる経営者の方で、Hさんという方がいらっしゃいます。

Hさんは、年商数億円の企業を2社経営していらっしゃるビジネスの成功者です。しかも経営者として成功しているだけではなく、ものすごく美しい奥様と幸せな家庭を築いており、公私ともに充実した日々を送られています。

公私ともに私なんか比べものにならないほどのさまざまな経験をしておられて、人間としての器も大きい方です。しかも私よりも一回り以上も年上なのにもかかわらず、まだ数回しか会っていない私に、100万円以上の仕事を振ってくれたり、謙虚に丁寧にお付き合いしてくだり、とてもかわいがってくれて、良くして下さいます。

商品を高く売ること

商品を高額に販売するということ

そんなH社長がある商材を取り扱っているのですが、同じ商品でもその会社の商品は、「飛び抜けて高い」のです。そして、H社長はこのようにおっしゃっていました。

「うちに商品は高いよ。日本一高いんじゃないかな?」

よくよく聞いて見ると、仕入れが高いわけではなくて、利益率がとても高いみたいです。

でもお客様は、Hさんの会社から高いお金を出して、その商品を購入しているんです。お客様に選ばれる商品を提供して、とても多くの利益を得ているわけです。

利益を得ることは是か非か

この話を聞いてあなたはどう思われましたか?

「高額な商品を販売して利益を得る」というテーマを話すと、2種類の反応が返ってきます。それは、次の2つのパターンです。

  1. すごい!どうやったらそんなに高利益を得ることが出来るのですか?という肯定的な反応
  2. 高い商品を売って暴利を得るなんて、ひどい!自分勝手だからそのうち痛い目を見るぞという否定的な反応

それぞれの反応をする方は、意味があって、2種類のいずれかの反応をするわけなので、私はその2種類の反応のうちのどちらがよいとか悪いとかジャッジしたいとは思いません。それぞれが考え方であって、正しい正しくないはありません。どちらにしても、個人的な解釈でしかないからです。

商道には原理原則がある

商道には原理原則が働く

一方で、この取引自体には、きちんと原理原則が働きます。自然の理によって、しかるべき結果が巡ることになります。

すなわち、自然の理に則しているやり方なのだとしたら、ますますHさんは繁盛するでしょう。しかしもし、Hさんが自然の理に則していなくて暴利をむさぼっているのだととしたら、次第にユーザーが離れていって衰退することになると思います。

自然の理は、しかるべき結果をもたらす!!

もうひとつの事例

ここで、もうひとつの事例を出したいと思います。私がよく車で通る道沿いの、とある店のことです。このお店には、次のような看板が出してあります。

「当社は社内に利益を残しません。得た利益は、値下げという形でユーザーに還元して、利益が会社に残らないようにしています。」

このメッセージについても2種類の反応があると思います。次の2通りです。

  1. 利益をなくして顧客に還元するなんて、すばらしい!ここの商品は安くてよいに違いない、応援したい!という肯定的な反応。
  2. 利益をなくして顧客に還元するなんて、無責任すぎて危なっかしいから絶対にここでは買わない!という否定的な反応。

これも先の例と同じく、どちらの反応が正しくて、どちらの反応が間違っているというものではありません。それぞれがそれぞれなりに解釈して判断すればよいことになります。そして、自然の理に則して、この取り組み自体はしかるべき結果を得ることになります。

すなわち自然の理に則しているとしたら、会社が繁栄するでしょうし、則していなければそうそうに倒産してしまうでしょう。

ここまで読んで頂いて、少し私が言いたいことがわかってきましたでしょうか。そうです、利益を得ること、お金をもらうことについての考え方です。

お金についての価値観

お金についての価値観

お金についての価値観は、本当に人それぞれです。

しかし、お金に苦労している人や貧乏な人を詳しく観ていくと、そもそもお金に関する価値観が貧しいことが多いです。そしてそれをさらに詳しく分解してみてみると、「お金をもらうこと」に罪悪感を感じたり、「高いお金を請求することが悪いことのように感じている」ことがよくあると気づきます。

もっというと、利益をたくさん取ることは悪と思っているのだと思います。

利益=悪だとどうなるか

利益を得ることが悪だと思っている人は、人から利益を得ることをためらうので、お金を稼いで豊かになることができません。なぜなら、利益を取らないので、利益が入ってこないからです。当たり前ですよね。

つまり、実はお金がない人や貧乏な人の中の(かなり高確率で)かなりの部分の人が、人から利益を得ることが悪いことだと思ったり、罪悪感を持ったりしているから、「お金がなかったり貧乏だったりする」ということです。

利益を取ることができないから、どれだけ働いても、どれだけがんばってもお金は貯まらないことになります。利益を取らないで、自分の手元にお金を増やすことはできないからです。

ここで、先の例を再度考えてみて欲しいんです。

利益を取ることはよいこと悪いこと???

ここまで、私は2つの事例をお見せしました。

私の尊敬するH社長は、「高額な商品から高い利益を得ている」という事例と、もうひとつは、私がよく通るお店は、「利益を顧客に還元して会社に利益を残さない」ということでした。

  1. 利益をたくさん取る人
  2. 利益を取らずにその分安くする人

この2つのパターンがあって、それぞれに対する反応をみてもらったと思います。

この2つの事例を見て、H社長の「利益をたくさん得ている方」に対して否定的な反応をした人で、「私が通る利益を取らない店」の事例に対して肯定的な反応をした人は、利益を得ることを否定的に見ている人です。

利益を得ることを否定する人

利益を得ることを否定的に見ること自体は、それはそれで問題はありません。

しかし、しかるべき結果として、利益を得ることを「悪」と捉えれば利益を得ることができないので、貧しくてお金がない人生を歩むことになってしまいます。

【パターンは、(H社長の事例+お店の事例)=肯定+肯定と、肯定+否定と、否定+否定と、否定+肯定の4パターンありますが、基本的には、否定+肯定か、肯定+否定のいずれかになります。】

なので、もし、あなたがこういったお金を得ること、利益を得ることに罪悪感を感じる人だけれど、貧乏が嫌だということなのだとしたら、ぜひ「あなたは利益をとってよいんだ」ということを知って欲しいです。そして、「利益を取ることは良いことなんだと知って欲しいと思います。」

じゃあ、どうして、利益を取ることは良いことなのでしょうか。

利益を取ることは良いこと?

利益を取ることはよいこと?

あなたが利益=悪だと考える人だとするならば、おそらくあなたからすれば、あなたが利益を得ることで、お客さんは高い買い物をする必要があるので、利益を取るべきではないと思っていると思います。でも、少し考えて欲しいのです。

もしあなたがビジネスを辞めて、あなたの商品やサービスをお客様に提供することができなくなったらどうでしょう。

例えば、私の住む隠岐でもあるのですが、町に唯一の商店で、ドラッグストアで98円で売っている缶コーヒーが140円で売ってある店だとしたら、どうでしょう。確かに商品は高いですが、もしその商店がなくなれば、その近くに住む人は困りますよね???

お客様に商品やサービスを提供したくても「提供できなくなるということ」は、お客様があなたから商品やサービスを購入できなくなることを意味しています。つまり、お客様はあなたから何も得ることができなくなってしまうのです。

つまり、お客様が困ってしまうのです。例で言えば、町唯一の商店の近くの人が、缶コーヒーを手軽に飲めなくなるのです。

事業は利益によって継続が保証される

しかも、あなたがビジネス活動をするためには「利益がないと活動を継続すること」ができません。

考えてみれば、当然ですよね、あなたは利益を得るから、自分の生活資金を稼ぐことができ、自分の生活を維持して自分を満たして、事業を存続させて顧客に商品やサービスを提供することができるはずです。

だから、あなたは利益を得てお客様に商品やサービスを提供しないといけないのです。そうしないとユーザーが困ってしまうからです。

適正価格とは???

適正価格とは???

じゃあ、いくらが適切な価格かというと、お客様が購入してくれる最大限高い金額が適切な価格になります。

もし価格が高すぎてお客様が購入しなくなると、商品やサービスは売れないことになり、いくら高い金額を設定してもあなたの元にお金=利益は入ってこないことになります。

また利益は安ければ安いほど、あなたの元に残らなくなるので、あなたの財務状況が育ちません。だからお客様が購入してくれる金額の中で、もっとも高い金額が最適な価格になるということです。

ここまで読んで、理解できましたか?

利益を得ることは決して悪いことではないのです。しっかりと利益を取るからあなたは顧客を満足させてあげることができます。そして、あなたが発展するからよりよい商品やサービスを顧客に提供し続けることができるのです。

だから利益を得ることに罪悪感を持ってはいけません。悪と考える必要もありません。

最終的に価格は顧客が決める

その商品が本当に高い(=ユーザーが得る価値よりも価格設定が高い)としたら、お客様は自然とあなたから商品を買ってくれなくなります。

だから、安心してください。

最終的に最適な価格というのは、取引していく中で勝手に決まってくるものです。顧客が価格を決めてくるのです。だから、あなたはできるだけたくさんの利益を得ようとさえすればよいのです。

ぜひ、利益に対するあなたの捉え方、考え方、価値観を整理して頂けたらと思います。自分への利益をしっかりと認めてあげると、あなたの中で豊かさが一気にあふれ出すことになります。さぁ、恐れを手放して、自分の利益へイエスと言ってみて下さい。

ちなみに、今は「そうだな」と思っても、数日も経てば必ず人は元に戻ります。だからぜひ、どんな時も自分の利益に対してイエスといえるようになるまでは、このページをブックマーク等して、何回も読み返すようにしてみてください。

※ここにまとめた内容は、よい悪いではなくて、お金がない生活を脱したいと考えたら気をつけるべきことをまとめました。

 

 

※お金がない人は、本当にお金がない状態で、緊急を要するときの状況別対処法をご覧ください。

即効性という意味ではこちらが有益です。

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