お金を貸すなら絶対に身につけるべき心構え

のサイトのひとつのテーマでもありますが、人は誰しもさまざまなお金を巡るストーリーを経験していきてきます。これまで生まれて育ってきた期間かけて体験したことを元に、価値観を形成して、その価値観に従って生きているわけです。

特に、親の人生そのものや、親からの教育、親と共にある家庭の中で経験したことは、強烈な記憶となってあなたに影響を及ぼしていると思います。

資本主義経済下に生きている以上、人はお金を巡ってさまざまなことを経験せざるを得なく、お金の持っている力の大きさに、翻弄されている人がほとんどです。従って、あなたもきっとお金について、何かしらの価値観を持っていて、その価値観に支配されて生きていると思います。

お金の価値観は人それぞれ

お金の価値観は人それぞれ
しかし、そんなお金の価値観は人それぞれです。従って、あなたの当たり前は、他者の非常識であり、他者の当たり前はあなたの非常識だったりします。

さまざまな習慣や行動についての価値観の違いは、そんなに大きな問題になりません。価値観が違って、行動や習慣が違うのは大きな問題ではないからです。(もちろん、問題になることもありますが。)

ところが、ことお金のことになると、そうはいきません。

家計を共にしない他者の、お互いのお金の稼ぎ方、使い方、貯め方など、相互に関係しないことなら問題ありませんが、利害が絡むと一気に複雑になり、場合によっては些細な違いが人間関係を崩壊させる力まで持ち合わせます。

その代表的な問題が、今回取り扱う、「お金の貸し借り」です。

すでに誰かに貸したお金が返ってこなくて苦しむ方も、今誰かに「お金を貸してくれと」頼まれていて迷ったり、悩んだりしている人でも、役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までしっかりと学んで下さい。

あなたと全く同じ状況ではないと思いますが、汎用性のある「原則」をお伝えしますので、確実に理解すれば、応用することができると思います。

人にお金は貸すな

人にお金は貸すな
お金の貸し借りで、もっとも多くの人がもっている価値観が、「知人とお金の貸し借りはするな」ということではないでしょうか。

お金の切れ目が縁の切れ目という言葉がある通り、多くの人が、知人や友人とお金を通して関係性を持ってはいけないと思っています。

なぜなら、お金を貸すということはお金が返ってこないリスクがあるということを表しているからです。考えてみれば当たり前のことで、あなたにお金を借りないといけない人は、相当お金に

困っている可能性が高く、どうしようもなくてあなたに「貸してくれ」と言ってきている可能性が高いです。

ものすごくお金がなくて、あなたしか借りる相手がいないような状態の人が、今後いきなりお金回りが良くなって約束通りお金を返してくれる可能性は低いとみたほうがよいでしょう。金回りが悪い状態で、借金をして、その借金を返すのはそう簡単にできることではありません。

従って、あなたが仮に誰かにお金を貸したとすると、そのお金は帰ってこない可能性が高いわけです。なので、お金は貸さない方がよいと言われるわけです。

人にお金は借りるな

人にお金は借りるな
このように、一般的に、「人にお金を貸すな」という常識が信じられている状況なので、当然のことですが、あなたが誰かに「お金を貸してくれ」というと、断られる可能性が高いです。

しかも、相手は「お金は貸し借りするものではない」と信じている人がほとんどなので、「お金を貸してくれ」と平気で言ってくるあなたに大して、よくないイメージを抱く可能性があります。

そうですよね、自分が信じている常識とは違う行為をしてくる人がいたとしたら、疎んじる人が多いのは、当たり前のことですよね。

また、そもそも目先のお金に苦しい人が、お金を借りた場合、目先の金欠は克服出来ても、長期的には返済資金が生活を圧迫しますので、より生活に窮することになります。従って、そもそも

お金は借りないほうがよいということになります。だから、人にお金は借りるな、といわれるわけです。

あなたが守るべき基本的な指針

あなたが守るべき基本的な指針
検索エンジンなどで、人にお金を貸すことについて調べるといろいろな意見が出てきます。

例えば、お金を貸すことは、デメリットばかりではなくて、メリットもあるんだという内容だったり、お金を貸すときはしっかりと返済期限を設けることが大切だということだったり、お金を貸した結果人間関係が崩壊して自分まで鬱になった話だったり、本当にさまざまです。

そんな中で、あえて私は、一般的に信じられている「貸し借りはするな」ということではなく、また、他のサイトに書いてあるような内容でもなく、よりナチュラルで原則に則した方針をお伝えしたいと思います。

なぜなら、よくよく紐解いてみると、正直、親しい友人がお金に困っているとして、あえてお金を貸さないことが優しさだという人もいますが、それはひとつの見方でしかないと思うからで、貸してもよいのではないかと思うからです。

いろいろな見方、いろいろな意見もあるはずです。

私は、それらさまざまな価値観から、あえて異なる選択肢を提示したいと思います。

誰がお金を貸してくれと言っているのか

誰がお金を貸してくれと言っているのか
あなたにまず考えて頂きたいのが、そもそも「誰が」お金を貸してくれと言っているのか、についてです。

例えば、普通に仲良くしていた知人なのか、もっとも親しい知人なのか、あるいは親なのか、兄弟なのか、親戚なのか、親類ならその人と関係性はどうなのか。あなたにお金を貸してくれと言ってくれる人によって、どうすべきが変わってくると思います。そりゃそうですよね、たいした恩もなければ情もない人がお金を貸してくれと言ってきたとしても、「どんな理由で、あなたが

お金を貸さなきゃいけないんだ!」って、思いますよね??

でも逆に、過去、さまざまな苦楽をともにしてきた友人であなたが恩を感じている人や、親や兄弟など、とにかくあなたと深い関係を持っている方があなたを頼ってきたとするならば、無碍にはできないですよね。

つまり、誰があなたに、お金を貸してくれと言ってきているかによって、対処法は違うはずだということです。

お金を貸す貸さないの基準

お金を貸す貸さないの基準
じゃあ、誰が相手だったら「お金を貸すべき」で、相手が誰だったら「お金を貸すべきではない」のでしょうか。

これは、非常に簡単に原則をお伝えできます。それは、こういうことです。

あなたがお金をあげてもよいと思う相手

これは、あなたがお金を貸してもよい相手です。つまり、あなたがお金をあげたかどうか。これが基準だということです。

「いや、ちょっと待って。お金を貸すのと上げるのとでは、全然違うでしょ??今回は、お金を上げる相手ではなくて、お金を貸す相手だよ?」そう思われる方もあると思います。

おっしゃる通りです。お金を上げる相手ではなくて、貸す相手の話をしています。それを重々承知の上で、あえて、「あなたがお金をあげたいかどうか」これが、お金を貸す相手かどうかを判断する基準だと言っています。

なぜなら、貸したお金は返ってこない可能性が高いからです。お金が返ってこない可能性があるのなら、返ってこない前提でものごとを考えていくのがよいと思うのです。つまり、仮に貸した

お金が返ってこないとしても、それでも貸したいと思う相手には貸したらよいということなのです。

言いかえれば、お金をあげてもよいと思える人にはお金を貸しましょう、そうでない人には貸さないようにしましょう。ということです。

お金を貸す際に必須の心構え

お金を貸す際に必須の心構え
以上のことから、お金を貸す際の心構えは、極めてシンプルです。

お金を貸すときには、お金をあげる気持ちで貸してあげよう。

これです。

こうすることによって、人間関係を壊すことなくお金を貸すことができるようになります。

また、仮に過去、お金を貸して返ってこなくて困っているという人がいたら、こう思って下さい。

あなたは、お金を貸したのではなく、あげたのだ、と。そうすることで、問題は解決していくことになります。

お金を貸す=お金をあげる

こう考えるだけ、他に深く考えることはありません。参考にして頂けたらと思います。

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