【決定版】車買うなら、ハイブリッド・ガソリン車どっち?中古車・新車?コスパから合理的な車の選び方

金のことを考えれば、車は持たないに越したことはありません。

車は所持しているだけで、ガソリン代はもとより、毎月の駐車場、エンジンオイル等の定期的なメンテナンス費用、毎年の自動車税、2年に一度の車検など、確実に余分なお金がかかります。

確かに、大勢の人が一緒に動く時には経済的に優れていることもありますが、頻度からすれば、レンタカーやタイムシェアにしたほうがお得であることがほとんどです。

ところが、東京や大阪などの都心部以外に住んでいる人では、特に田舎にいけばいくほど、公共の交通機関が不便であるため、車は移動手段として必須になります。

もちろん、田舎であってもお金のことだけを考えれば、車は「あるものを使う」のがベストだとは思いますが、どうしても購入せざるを得ないケースも発生すると思います。

ここでは、止むを得ず車を買う場合に、どういう車を選べばよいか、新車と中古車どっちがよいか、ハイブリッドカーとガソリン車ではどっちがよいか、軽自動車と乗用車ではどちらがよいか、コスパを比較検討して、「答えを提示」します。

  • 新車 VS 中古車
  • 軽自動車 VS 普通乗用車
  • ハイブリッドカー VS ガソリン車
※実際に私は、2019年4月に中古で2015年11月製のトヨタシエンタのハイブリッドカーを購入しました。その経験を踏まえてまとめましたので、他のサイトにあるような一般論ではなくて、超具体的な話となります。

車を購入する目的は何か

車を購入する目的は何か
車を選ぶに当たって、まずあなたがすべきなのは、車を買う目的を明確にすることです。そして、どう活用するのか条件を考えないといけません。

目的や活用法として、車を選ぶ判断基準になるのは、以下の項目です。

  1. 趣味としての車か、実用的に必要な車か
  2. 駐車スペースに制限はないか
  3. 5人以上乗る割合が月2回以上発生するか
  4. 6人以上乗る割合が月2回以上発生するか
  5. 何年乗るつもりか
  6. おおよその月間走行距離はどのくらいになるか
  7. セキュリティ面で考えなければならない点はあるか
  8. 販売店に配慮は必要か

これらの答えによって、選ぶべき車の基準や考え方が変わってきます。

正しい車の選び方

正しい車の選び方
まず、上記の目的から考えて、どの車種を買うと「購入の目的、利用意図」を満たすことができるかを検討します。(詳しいことはのちほど、各項目毎に書きます。)
次に、どの車を選ぶか絞れたら、新車・中古車、ハイブリッド・ガソリン車これらを比較検討していきます。
より具体的にするためにこの記事の最後に、私が車を選んだ際のストーリーをまとめましたので、ご参照ください。
では、各車を選ぶ判断基準をそれぞれ解説していきます。
※前提として、車にできるだけお金をかけず、車代をできるだけ節約しつつ、目的を遂げるために適した案件を購入することを想定しています。

1.趣味としての車か、実用的に必要な車か

一番最初に検討しないといけないのは、車の購入意図が、「足として必要な車」を購入したいのか、それとも「欲しい車」を購入したいのか、ということです。

  • 欲しい車
  • 必要な車

例えば、車に乗るのが趣味で、好きな車に乗ることで欲求充足する人が、欲しい車を購入する場合、車種を選ぶ必要はありません。

好きな車を買う

これが答えになります。

従って、まずあなたが車を買うのは、「欲しい車」を買うのが目的か、それとも「足として必要な車」を買うのが目的なのかを明確にしましょう。

ここから先は、足として必要な車を買うための判断材料をまとめていきます。

2.駐車スペースに制限はないか

車種がすぐに定まるわけではない場合、駐車場をどう確保するかを検討してください。

あなたが車を駐車するスペースに「制限」はありませんか?

例えば、立体駐車場であれば高さ制限があるケースがあります。また、狭小スペースであれば、車幅が重要になったり、長さに制限がかかる場合があります。

駐車スペースで車のサイズに制限がかからないかを検討してみてください。

制限がある場合、駐車スペースの制限で買える車が限定されます。

3.5人以上乗る割合が月2回以上発生するか

次に、常時車に乗る人は何人かを明確にしてください。また、それ以外の人を乗せる回数が2回以上ある場合、その2回は何人乗車することが必要でしょうか。また、今後の家族計画で乗車人数が増える可能性はありませんか?

これは、選ぶ車を、軽自動車にするか普通乗用車にするかを決めるのに役立ちます。

車に乗る人の数は何人ですか?

基本的に、経済性だけを考えると、普通乗用車よりは軽自動車が圧倒的に有利です。購入価格や多少の燃費の格差を含めても、軽自動車で済むなら軽自動車にしたほうが絶対的に安くなります。

なので、まずここは非常に重要なポイントになります。

4.6人以上乗る割合が月2回以上発生するか

さらに、先の質問と同じように、月に2回以上発生する乗車定員を検討してください。

6人以上乗ることがある場合は、必然的に6人以上乗れる車、つまりミニバンを選ぶことが必要になります。

6人以上の人が一度に乗車することはありますか?

そうでなければ、コンパクトカーなどが主な選択肢となります。

5.何年乗るつもりか

あとは、新車か中古車か、中古車を選ぶにしても型式の古い物にするか、新しいものにするかなどを検討するために、今回購入する車を何年乗るかを明確にしてください。

また、何年乗るかによって、その車で走る総走行距離が変わります。総走行距離が変われば、当然コスパの考え方が変わりますので、重要なポイントになります。

あなたは今回買う車に何年乗り続けますか?

6.年間走行距離はどのくらいの予定か

次に月間走行距離はどのくらいかを検討してみてください。

使用頻度や使用目的から大体わかると思います。

あなたは、毎月どのくらいの距離車に乗りますか?

例えば、基本的には、毎日片道5キロ保育園の送迎に利用する場合で、月間20日登園がある。その他は日々の買い物くらい。という場合はこのように計算できます。

5キロ×2(往復)×2(送り迎え)×20(日)=400キロ

買い物等で多少利用するとして、大体500キロくらいかな、ということになります。

7.セキュリティ面で考えなければならない点はあるか

現行の車はかなりセキュリティ面に工夫された車が多く出てきました。

例えば、ホンダセンシングやトヨタの安全技術など、さまざまな安全対策、セキュリティ対策を各社講じています。

これらの機能の必要性を検討してみましょう。(衝突軽減機能などです。)

8.販売店に配慮は必要か

最後にどこから車を購入するかを検討してみましょう。

  1. ディーラー
  2. 中古車センター
  3. カーオークション

新車ならディーラーがメインになると思いますが、中古車でしたら、中古車センターやディーラー、オークションという手もあります。

一般には、ディーラーよりも中古車センターのほうが安いイメージですが、中古車センターで購入するのは不安という方もいます。オークションなどではさらに不安度は増すでしょう。

しっかりと見積もりを取って、車の状態を見ながらトータルで費用を検討し、その上で、どのくらい保証が付くかなどを比較して検討すればよいことになります。

例えば、中古車センターは、車両本体価格は安いですが、登録代行手数料が高かったり、車検の費用が高額で、トータルでディーラーと同じくらいの価格だったりします。

また、中古車のガリバーなども独自の保証を準備していますが、各ディーラーは、中古車にも手厚い保証を準備しているケースが多いです。

以上を踏まえて、何をどう判断して車を選ぶかを検討していきます。

軽自動車か乗用車か

軽自動車か乗用車か
先ほどもお伝えしましたが、基本的には日々乗車する人数が4人以下なら、軽自動車にするのが一番経済的です。

軽自動車は一般的に、中古になっても値段が落ちないため、取得費用が若干割高になる可能性もありますが、それを含めても軽自動車が割安です。

軽自動車は、自動車税が普通乗用車よりも圧倒的に安価ですし、車検代もかなり安価です。また車両重量が軽くエンジンも小さいので燃費もよいです。

従って、軽乗用車で済ませることができる場合は、軽乗用車で済ますのがベストです。

軽自動車でいけるなら、軽自動車がベスト!

※ただし、高速道路をたくさん利用する場合は、軽自動車だと少し走りにくいし、運転が大変な側面もありますので、一考の余地はあります。

新車か中古車か

新車か中古車か
次に、新車を買うか、中古車を買うかについてですが、経済面だけを考えると中古車のほうが圧倒的にお得です。

もちろん、新車だと色やオプションなど自由に選べますので、非常によい側面もあります。また、保証等が充実していますし、はずれをひく可能性が低いので、新車には特有の安心感はあります。

ただ、経済面だけを考えると、新車よりは中古車のほうが安いのは間違いないです。

また中古車は、登録しただけの新古車といわれるもの~登録後10年以上経過したものまで、さまざまな車があります。それらの車の状態や走行距離もさまざまです。

なので、中古車を選ぶ場合は、いろいろと検討する余地がありますので、たくさん迷わないといけませんが、トータルで判断していけたらと思います。

基本は、中古車一択

中古車を選ぶ基準となるもの

中古車選びをする場合は、以下の点に注意するようにしてください。

  1. 修復歴
  2. 走行距離
  3. 登録後の年数
  4. グレードや装備
  5. 燃費性能
  6. 販売店

修復歴

修復歴というのは、単に車を修理した履歴などではありません。

中古車協会が指定している、車の躯体にかかわる重要な部位の修復がされているかどうかを記録したものになります。

確かに修復歴があっても、問題ない車もあるみたいですが、素人には何がどうかきちんと理解することはできませんので、できるだけ修復歴のない車を選ぶほうがよいです。

走行距離

また、走行距離は、一般に10万キロが車の寿命と言われています。

もちろん、今の車は、20万キロでも走るケースが多くありますが、それでもやはり10万キロ以上走ると、エンジンから動力をタイヤに伝えるタイミングベルトがかなり消耗すると言われています。

タイミングベルトを交換するのは大仕事らしいですので、10万キロ以上走るかもしれませんが、選定段階では10万キロで車の寿命がくるという気持ちで選定するとよいでしょう。

登録後の年数

車は、10年落ちでも余裕で走るケースが多いです。

現に、最近まで私が使っていた車は、軽自動車のタントがちょうど10年でまだまだ十分走れる状態でした。普通乗用車のステップワゴンは、13年経過していましたが、これも何ら問題なく利用できていました。

このように、10年くらいで車が壊れることはありませんが、10年も経てばさまざまに傷みが出てきますので、車の寿命は大体10年と考えて選定すればまず問題になることはないでしょう。

グレードや装備

中古車は、複数の年代のさまざまな形式の車が販売されています。

新車の時のグレードやさまざまなオプションなどの装備を確認することで、本来の機能性から来るその車の価値を見ることができます。

例えば、私が購入したのはトヨタのシエンタのGクラスです。他にXクラスというものもありますが、スマートキーやシートのグレードが変わってきます。

また安全性能やナビなどの機能は非常に重要になりますので、必ず比較検討するようにしましょう。

ハイブリッドカーかガソリン車か

ハイブリッドカーかガソリン車か
ハイブリッドカーにするか、ガソリン車にするかは、非常に難しい問題です。

まず、ハイブリッドカーのほうが、ガソリン車よりも多少なりとも高価です。

その費用を出しても、補えるだけの燃費性能をハイブリッドカーが出してくれるかが、ハイブリッドカーにするかガソリン車にするかの別れ目になります。

また、ハイブリッドカーは、私が実際に運転してみてわかったのですが、運転の仕方で相当燃費性能が変わります。

例えば、高速道路では、ハイブリッドカーとガソリン車の燃費はほとんど変わりません。一方で、街乗りで信号が少なく渋滞が少なければ、ハイブリッドカーの燃費はとてもよく伸びますので、利点が多くなります。一方で、混み合う場合の街乗りだけでもまた、ハイブリッドカーの恩恵は若干少なくなります。

以上を踏まえて、どういう車の乗り方をするか、どうのくらいの距離車を乗るか、ハイブリッドとガソリン車でどれくらいの差があるかを比較検討してみてください。

ハイブリッドかガソリン車を具体的に検討する方法

具体的に比較検討する場合は、次の指標を活用してください。

高速道路を主に使う方は、ガソリン車
一般道を使うことが多い場合で、月間1000キロ以上乗る場合でかつ丁寧な運転ができる方は、ハイブリッドカー
それ以外の方は、ガソリン車

大体これでよいと思います。

例えば、シエンタの場合、ハイブリッドカーのカタログ上の燃費が28キロ/L、ガソリン車が20キロ/Lです。(JC08モード燃費/10・15モード燃費よりは厳しめ)

これを年間12,000キロ走る場合で、ガソリンの価格がリッターあたり145円の場合、次のようになります。

  • ハイブリッドカー=12,000キロ÷28キロ/L×145円=62,142円
  • ガソリン車 =12,000キロ÷20キロ/L×145円=87,000円

年間のガソリン代の差は、25,000円くらいになります。仮に10年車に乗るとしたら、ハイブリッドとガソリン車では、トータルで25万円の差が出ることになります。

一方で車両の価格は、新車では4~50万円くらいハイブリッドが高いので、これではあまりメリットがないことになります。

ところが、一般道を主に走る場合で丁寧に走る場合や、走行距離を多く走る場合は、以下の通りハイブリッドが有利になります。(あくまでも仮定の数値ですが、体感的な実相感覚の燃費で計算します。)

実際にシエンタを走った場合、ハイブリッドカーの燃費が25キロ/L、ガソリン車が15キロ/Lくらいになりました。年間20,000キロ走るとします。

  • ハイブリッドカー=20,000キロ÷25キロ/L×145円=116,000円
  • ガソリン車 =20,000キロ÷15キロ/L×145円=193,333円

年間78,000円ほど違うことになり、5年乗ることでおおよそ40万円の差が出ることになります。

※中古車の場合は、車種によって、また市況によって、ハイブリッド車とガソリン車の差が異なります。

【参考】私が車選びで経たプロセス

ちなみに、私が2019年4月に車を購入したプロセスを紹介しておきます。

まず、今回車を買い換えた理由は、当時13年落ちのステップワゴンと10年落ちのタントを乗っていたのですが、駐車場の関係で1台に絞る必要があったことでした。

そして、その駐車場は、基本的には軽自動車の約束で借りている場所で、オーナーさんから「日産のノート=コンパクトカーに準ずる車」なら乗用車でもよいよという同意を頂きました。

私は、妻と子ども2人の4人家族ですが、6人以上で車を乗ることがたまにあるので、コンパクトカーサイズのミニバンにすることになりました。

コンパクトカーサイズのミニバンとなると、選択肢は、トヨタのシエンタかホンダのフリードの2択になります。

つまり、この2択の中で、新車か中古車、年式やモデル、ハイブリッド車かガソリン車を選ぶことになりました。

具体的に車選びをした流れ

そこで、まずホンダとトヨタのディーラーに行きました。フリードとシエンタを見比べて、次にカーセンサーとグーネットに登録して、それぞれの車を片っ端から見ていきました。

私としては車は移動手段に過ぎず、基本的にはコスパさえよければそれでよいかなと思っていろいろと調べていきました。

ただ、ハイブリッドカーだとバッテリーが弱くなる可能性があるので、年式が新しいものでないといけないと思いました。

合わせて、どうせ買い換えるなら燃費がよいほうがよいに決まっていると思っていました。

以上の背景から、新車・中古車を、月間走行距離1,500キロ、ガソリン145円/L、10万キロまで走ると仮定して、比較検討していきました。

その結果、最新のマイナーチェンジ前のシエンタハイブリッドが一番コスパがよいという結論になりました。

※シエンタは、中古車の場合ハイブリッドとガソリン車の差が小さかったです。また、フリードよりモデルチェンジが昔なので、最新モデルの車でも中古車市場が安い状態でした。

販売店選びはどうした?

販売店は、中古車センターとディーラーを比較して、保証と登録費用の安さと、分解洗浄があることを加味して、ディーラーで購入することにしました。

また、選定にあたり、安全性能が機能として入っていることを念のため条件としました。

結果、コミコミ186万円でシエンタハイブリッドの2015年11月式・ワンオーナーで18,000キロしか走っておらずさまざまなオプションを搭載した車を購入することができました。

現状、500キロほど走って、燃費は25km/Lでかなり満足しています。

あなたの車選びの参考になれば、幸いです。また、わからない点等ありましたが、お気軽にお問い合わせください。

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