目標設定の秘訣
に日付を!という本を書いたのは、居酒屋で有名なワタミの渡邉美樹社長です。
期限を切って、紙に書く。
これは、ここで言われるまでもなく有名な目標設定の王道でしょう。
昔から目標設定の大切さは、偉人や偉人研究者から言われ続けていますが、実際にできている人は、どれだけいるでしょうか?
エール大学の調査によると、大学内のあるグループの中でしっかりと目標設定をして紙に書き出し、期限を切ってある人は、全体の20%だったそうです。
そのグループを10年間追跡調査したところ、面白い結果が出たとのことです。
※調査した人たちは、同じ学部の人たちで家柄や実家の資産、学力に差はなかったそうです。
その結果、その集団が作り出す富の80%を、学生時代から目標設定している20%の人たちが生み出していたというのです。
つまり、目標設定は、長い目で見ると大きな差となって現れるということなのです。

なぜ目標設定することが必要なのでしょうか?

当サイト内で何度も出てきますが、人の人生は限られています。
そして、誰しもが等しく一日に24時間という限られた時間しか与えられていません。
その24時間の中で、睡眠する時間も必要だし、食事をとったり、いろいろな準備をしたりする時間も必要です。
何でも思いついたことをするには、時間が限られているわけです。
そうなると、「その時間に何をするか」ということが大切になります。
そして、それを決めなければいけません。
何のために、それをして、何を得たいのか。
目指す方向を示さなければいけず、優先順位と判断軸を持たないといけないわけです。
その羅針盤となるのが、目標設定というわけです。

人には本来備わっている「思い」を遂げようとする本能がある

どうしても思い出せない何かがある。
どれだけ考えても思いつかないけれど、忘れたころに思い出す。
そんな経験ありますよね?
これは、潜在意識に格納された記憶が、問いによって時間をかけて引き出しだされた結果なのです。
ここでは、潜在意識については、深く言及しませんが、潜在意識は強力な力を持っています。
目標設定はそんな潜在意識をフルに活用するのです。
目標を設定すると潜在意識は、トマホークのように目標に向けて働き始めるのです。
しかし、一度思っただけでは十分ではありません。
目標は常に、頭になければ、次から次に起こる出来事への対処に追われいつしか忘れ去れて行くのです。
もちろん強い思いからくる目標は、忘れたころに実現することもあるでしょう。
でも、偶然に任せては人生がコントロールできなくなります。
戦略的に目標を設定することで、人は望む人生を歩むことができるわけです。
偉人たちは、本能的に目標設定の効果を知っていたのかもしれません。

ではなぜ、ほとんど人が目標設定をしないのでしょうか?

アメリカの社会人に調査をしても、日本の大学や社会人に調査をしてもエール大学の調査と同じ結果が得られると思います。
つまり、20%の人は適切に目標設定をしており、80%の人は目標設定をしていない、ということです。

多くの人が目標設定をしな3つの理由
  1. そもそも目標設定が重要だと知らない
  2. セルフイメージが低くて向上心がわかない
  3. 日々の出来事に流されている

以上のように根本を探るとさまざまな要因で人は目標設定をしないのです。

よい目標設定の8つのポイント

最後によい目標の8つの条件を記載してこの記事を終えたいと思います。
日々の行動、思考、人生全体をコントロールするために目標設定をすることをおススメします。
目標は、人生の目的からくるものでしょう。
長くて短い人生という時間軸の中に、目標という通過点を設定していきましょう。
結果、あなたの目的は、実現していくのです。

  1. 本当に心から望むものであること
  2. 長期目標と短期目標と一貫性があり、大きな目的につながっていること
  3. 社会正義に反しないこと
  4. 大きな長期的な目標から、いますぐできるところまで段階的に設置してあること
  5. 数値や行動など定量化できるものであること
  6. 肯定的なものであること(~をしないではなく)
  7. 自分のレベルにあったところからスタートしていること
  8. 期限が切ってあること