20歳も大分過ぎたよい大人が、お金がない時、親に頼るってダサいですか?
もちろん、学生なら仕方ないということができると思いますが、社会人だったらどうですか?
20代中盤、後半、30代、40代、50代なら、それぞれどうですか?結婚していたらどうでしょうか?あるいは子どもがいる状態なのだとしたら、どうでしょうか。
大人になったら親から自立して当たり前と言われています。
大人になってから、お金がない時に親に頼るのって、ダサいことでしょうか。経済的な支援をしてもらうことってイケないことなのでしょうか。
母子家庭で育った私の場合
私は中学生の終わりから母子家庭で育ちました。
両親が離婚する前も、父親がパチンコや花札、競馬などで借金を作っていましたし、そもそもタクシーの運転手で収入が少なかったのもあって、ずっっっと貧乏で生まれ育ちました。
大人になってからも、私自身お金の苦労は絶えませんでしたし、少なくとも2012年くらいまでは、ずっと生活は苦しかったです。
しかし、金銭的には一度も親を頼ったことありません。
親には私がお金がなくて困っているなんてことは言おうと思ったこともないですし、バレたこともありません。
たしかに、2012年に離婚して息子と実家に同居で居候させてもらっていた時ににはいろいろと親(実母と義理の父親)に大変お世話になりました。しかし、経済的にはきちんと自立していて、両親に負担をかけている以上の金銭的な対価は、どれだけ苦しくても支払っていたと思います。
妻の親からの自立とは?
少し話はかわりますが、私は2012年11月11日に、今の妻と出会って恋仲になりました。
当時は彼女だったのですが、妻のお父さんは30年以上税務署で働いて、定年退職後は税理士として大阪のほうで共同で税理士事務所の代表を務めています。
妻のお母さんは、大学病院の看護婦を20代からずっと努めていて、先日60歳で定年退職しましたが、数千万円の退職金が出ました。その後も看護婦という資格とキャリアを活かして、バリバリ働いています。
税理士であるお父さんはもちろん、お母さんもキャリアのある看護師さんとして、相応のお金を稼いでいます。さらにお父さんに至っては、税理士事務所の代表税理士の一人であり、経理担当のようで、経費をかなり使えているようです。
自立を尊ぶ家風
そして、二人には妻を含めて3人の子どもがいますが、子どもの財産を残すともめる元になるからということで、生前にすべて使い切ることを公言しています。
これまで、幼少期から共働きだった家庭で、妻も兄弟もとても寂しい思いをしたみたいですが、自立することを大切に、自分のことは自分でしようと教わって育ったみたいで、何でも自分のことは自分でする兄弟です。そして、経済的に兄弟が困窮したことはなく、3人とも関西の理系の私立大学を卒業しています。
自立しているけれど、お金は支援してもらう
過去寂しい思いをした分、今は、例えば隠岐で使う車をキャッシュで新車で買って送ってもらったり、鬱になって仕事を辞めたらお見舞いだと言うことで100万円振り込んでもらえたり、電化製品を買いに行く際に、ヨドバシカメラのクレジットカードを自由に使って良いよとお父さんに無条件で貸してもらったり、買い物行ったらあらゆるものを買ってもらえたり、ハワイ旅行などに連れて行ってもらったり、などなど。いずれにしても、何でも金銭的には支援してもらえています。
なので、私の妻は、私よりも圧倒的に収入は少なくて、就職してからずっと200万円くらしか年収がなかったのに、お金に困ったことはないですし、金銭的な不安感は、私よりも圧倒的に少ないです。
いつも金銭的に自分が困ることはないという圧倒的な根拠のない自信があり、金銭的な安い高いでものを見るのではなくて、価値があるかないかで見たりします。
妻の友達で外国人の場合
妻の友人でニュージーランド出身の女性がいます。
彼女は日本人と結婚していて、先日旦那さんのご両親がよかれと思って、車を買ってくれたらしいのです。実は彼女が子どもを授かったので、今の車では不便だろうからという、旦那さんのご両親の配慮からだったようですが、ニュージーランド人の彼女は困惑したようです。
彼女も旦那さんもちゃんと働いていてきちんとした収入もあるのに、経済的な支援をしてもらうことに対しての心理的な抵抗感があったのです。というのも、ニュージーランドでは大人になったら経済的に自立するのが当たり前で親から支援してもらうことはほとんどないからです。
なので、彼女の親御さんに、旦那さんの親御さんが車を支援してくれたという話をすると、自分たちは何もしてあげられていないのにと複雑そうな悲しい声で話をしていたようです。
異文化の常識的なギャップがあるのですが、要は、こういった親からの支援は一体よいものなのか、悪い物なのか、そこをしっかりと検証したいと思ったのです。
関係性と各人の目的に問題
結論から言えば、お金を支援してもらっているかどうかというのは、人生における親との関係性におけるひとつの側面でしかないということです。
例えば、親が要介護状態になっているとか、両親からお金はもらわないけれど物理的に世話になっているとか、親の世話にはまったくなっていないとか、それぞれ状況があって、これまでの親子関係とこれからの親子関係があるわけです。
なので、ぶっちゃげ、私は親から支援を受けているかどうかというのは、これからとこれまでの親との関わり次第だと思いますし、これからそれぞれがどうしたいかで、柔軟に考えればよいのではないかと思います。
ましてや、その考え方の違いで夫婦関係がおかしくなったり、非難したりして、誰かと誰かの関係性がおかしくなるようなことがあるくらいだったら、お金を支援されようがされまいが、お互い容認すべきだと思います。
大切なのは目的
自分たちの価値観を大切にしたいのか、価値観が異なる夫婦や親子の関係性を重視したいのか。
正直、関係性を重視したほうが、人は幸福になると言われているので、私はできるだけ価値観が対立するときは関係性を重視するようにしています。
つまり、これらの価値観は、できるだけ無視するに限るということです。親に経済的な支援を受けていてもお互いに気にしないようにすべきだということです。
以上、価値観よりも関係性を重視するという立場にたって解説しました。参考になれば幸いです。