食費は家計における主要な出費の一つです。
当然、外食費が最も高額になるので、比率を下げることが食費を抑えるコツの一つです。
しかし、食材費もしっかりと節約することで、月間最低でも10,000円以上は節約することができます。その具体的な方法を紹介したいと思います。
まとめ買いは本当にお得?
よく取り上げられる節約方法として、「まとめ買い」があります。
確かに、まとめて買うことで少しお安くなりますし、買い物の回数も減らせるので、なんとなく節約できたような感覚になります。
しかし、例えば玉ねぎを10個200円で買えたとしても、「結局2つしか使わなくて、残りの8個は腐らせてしまった!」ということになれば、玉ねぎ1つに100円も払ったことになり、結果的にかなりの無駄遣いをしていることになります。
たくさん購入しても計画的に使い切れる場合は別ですが、例えば一人暮らしの方などは、突然飲み会が入ってしまって自炊の計画が崩れるなんていうこともあるでしょうから、安いからといって無計画にまとめ買いをするのは控えた方が良いかもしれません。
たくさん買って安上がりに済まそうとすることよりも、できるだけ計画的に食材を使って、腐らせて捨ててしまう食材を減らすことの方が大切なのです!
節約のポイント
さて、廃棄を減らすことが食材の単価を下げることにつながるというお話をしましたが、そのためには「長持ちする」「単価が安い」「冷凍がきく」の3つのポイントをすべて満たしていることが重要です!
以下、それぞれのポイントを簡単に解説します。
長持ちすること
その食材が長持ちするものであればあるほど、腐って捨ててしまう可能性は低くなります。
季節によって保存期間が変わる食材もあるので要注意です!
単価が安い
単純な条件ではありますが、ある意味このポイントが最も重要かもしれません。
いくら長持ちして冷凍がきく食材であっても、値段が高ければ本末転倒です。
さらに、値段が安いということを判断するために「この食材が普段はどのくらいの価格で売られているのか」ということを知っておくことも重要です。
ポップに書かれている「激安!」は必ずしも安いとは限りません。
冷凍がきく
冷凍という手段は、食材を保存する魔法の手段です。
相当な期間保存期限を伸ばすことが可能であるということは、廃棄を減らす上でかなり重要なアドバンテージとなります。
特売日を上手に活用する
安く食材を買うにあたって、特売日を活用しない手はありません。
特に目玉商品ともなれば、かなり安く食材を買うことができます。
しかし、上にも書いた通り、いくら安いからといって、無差別に大量に買い込むのはご法度です!
必ず上の3つのポイントを心に留めておいてください。価格が安いというポイントはすでに満たしていますから、たくさん買うのであれば、長持ちして冷凍がきくものを選ぶと良いでしょう。
ポイントを満たさないものは、使い切れる分だけお得に購入しましょう!
計画的な利用のコツ
ここまで、廃棄してしまう食材を減らすことが、食材費を減らす上で重要だという話をしてきましたが、さらに1歩踏み込んで考えると、本当の意味で食材費を節約するのに最も効果的なことは「献立を考えること」だといえます。
いつ、どんな食材がどれくらい必要で、その食材が必要になる日までどう保存しておくかという事を把握すること、つまり、献立を考えることが、計画的に食材を利用するということの本質なのです。
節約におすすめ!ストック食材10選
上に書いた3つの条件を満たし、節約におすすめなストック食材を10個まとめてみました!
自炊経験が浅い方にはもちろん、食材費を節約したい主婦の方にも新たな発見があること間違いなしです!
- 節約の代名詞、冷凍もできる!もやし
- 意外と長持ち!?物価の優等生改め節約の優等生 卵
- 圧倒的な賞味期限 充填豆腐
- もう腐ってるから平気!?納豆
- 調理も簡単 冷凍うどん
- 茹で野菜を冷凍して簡単便利な保存食
- 一石二鳥!鶏胸肉も小分けで冷凍!
- ついつい余っちゃう...食パンも冷凍で賢く節約
- 季節によってはかなり長持ち キャベツ・大根
- 簡単激安!パスタ
節約の代名詞、冷凍もできる!もやし
節約といえば、まず最初に思い浮かぶのがもやしでしょう。スーパーに行ってみても、安ければ10円前後で、高くても30円前後で買うことができます。
しかし、もやしは意外と足が早く、痛んだもやしを食べて「あたる」とかなりの苦痛を味わうことになりますから、一度経験すると大量買いをためらってしまう食材でもあります。
でも大丈夫!
もやしはキッチンペーパーなどで水気を切った後、フリーザーバッグに入れれば、冷凍保存することができます!
ただし、冷凍もやしは解凍してしまうとぶにゃぶにゃになってしまい、臭みも出てしまいますので要注意です!
冷凍したもやしを使う際には、解凍せずにそのまま強火で炒めるのがおすすめです。
意外と長持ち!?物価の優等生改め「節約の優等生」卵
安売りされていることも多い卵ですが、ついつい買いすぎて賞味期限を切らしてしまうと「お腹を壊しそうで料理には使えないな...」と思ってしまいますよね。
しかし、賞味期限が切れた卵でも、実はしっかり加熱すれば食べられるのです!
ご存知ない方も多いと思いますが、卵の賞味期限は「生食できる最短の期限」を基準に設定されています。
適切な保存方法で保存されていて、なおかつ加熱して食べる場合は、2週間程度なら書かれている賞味期限を過ぎてしまっても大丈夫です!
圧倒的な賞味期限 充填豆腐
あまり長持ちしない印象のある豆腐ですが、充填豆腐と呼ばれるタイプの豆腐は、2ヶ月近く冷蔵保存できるものもあります。
充填豆腐は、容器に文字通り豆乳を充填して加熱し固める、という製法で作られています。
つまり、製品が密閉されたあとに加熱され、殺菌、消毒がしっかり行われるので、長期間の保存ができるようになるのです。
もう腐ってるから平気!?納豆
価格も安く、ご飯のお供にぴったりな納豆ですが、ついつい食べ忘れて期限切れにしてしまうこともありますよね。
そんな時「納豆なんかもともと腐ってるんだから、多少賞味期限が切れても大丈夫!」と言っている豪傑な人、知り合いに一人はいるのでは?
実はこれ、あながち間違いでもありません。
賞味期限とはあくまで「美味しく食べられる期間」ですから、数日はおろか、数週間~2ヶ月程度賞味期限を超過してしまっても、よほど痛んでいそうにみられない場合は、安全に食べることができます。
表面に白い結晶が出る場合もありますが、それはアミノ酸の結晶なので、健康上全く問題はありません。
調理も簡単 冷凍うどん
1人前数十円で売られていることもあるうどんの麺ですが、冷凍保存すればかなりの期間保存することができます。
安くて保存がきくだけでなく、例えば余ったカレーにめんつゆを入れ、冷凍したまま茹でたうどんを加えればカレーうどんになるなど、調理が簡単なのも魅力的です。
冷凍庫に常備しておきたい食材の一つです!
茹で野菜を冷凍して簡単便利な保存食
葉物野菜や根野菜など、水分や繊維が多く、生のまま冷凍保存できない野菜でも、茹でるという一手間を加えることで冷凍保存できるようになるものもあります。
特売でついつい買いすぎた野菜も、少し工夫すれば簡単に節約保存食になるのです!
一石二鳥!鶏むね肉も小分けで冷凍!
スーパーで最も安い肉と言っても過言ではない鶏胸肉ですが、安い分そこまで美味しいわけではなく、使い残しがちになってしまうお肉でもあります。
しかし、小分けにして冷凍すれば、長期間保存することが可能になります。
さらに、酒醤油みりんなどに漬け込んで冷凍すれば、パサパサした食感や味が改善され、一石二鳥の保存食として保存できます!
「安かろう悪かろう」というイメージのある鶏胸肉ですが、上手に冷凍すれば、節約の大いなる味方となってくれるのです。
ついつい余っちゃう...食パンも冷凍で賢く節約
安上がりな朝食の定番である食パンですが、つい朝ごはんを飛ばしてしまう日もあり、期限切れで捨ててしまうこともありますよね。
そんな食パンも、実は冷凍すれば一石二鳥となる食材なのです!
冷凍された食パンは、保存期間が伸びるだけではなく、水分が適度に抜けて焼いたときカリッとふわふわになります。
もやしなどと同様、ヘタに解凍せず、そのままトースターに入れると良いでしょう!
季節によってはかなり長持ち キャベツ・大根
収穫の時期なると安売りされるキャベツや大根も、季節や保存方法によってかなり長持ちさせることができます。
葉物野菜であるキャベツは、すぐに痛んでしまうというイメージを持ちがちです。
しかし、冬であれば、常温でも適切な処理をすれば2週間程度は持ちます。
芯をくり抜き、そこに濡らしたキッチンペーパーを詰めて袋に入れ、芯のあった方を下にして保存しましょう。
さらに、この処理を行った後で冷蔵すれば、なんと1ヶ月近く保存することも可能です!
大根の場合、葉っぱを切り落として立てて保存した場合、冬であれば1ヶ月程度は保存可能です!
さらに、家庭菜園や畑のある方は、冬ならそこに立てて埋めておけばなんと数ヶ月も長持ちさせることが可能です。
それでも余る場合は、切り干し大根にして保存するのもオススメです!
簡単激安!パスタ
こちらも節約飯の代名詞です。業務スーパーなどで買えば1kg数百円で購入でき、かなり日持ちします。
自炊初心者の方は「パスタって難しそう...」と敬遠してしまうかもしれませんが、ペペロンチーノやナポリタンなど、非常に簡単なレシピも多く、市販のソースを買うよりも安上がりになることが多いです。
量を自在に調節することができるのも魅力の一つです。
節約食材のまとめ
家計の支出を抑えようとするとき、大きな割合を占める食費を節約することが重要になってきます。
その際は、外食を控え自炊をするだけでなく、そこにかかる食材費を削ることがコツです。
むしろそのコツを踏まえなければ、逆に無駄遣いとなってしまうこともあります。
賢く食材を管理して、美味しくて安上がりな、充実した食生活を楽しみましょう!
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