副業の始め方

業が当たり前になる時代がすぐそこまで来ています。最近では、製薬会社として有名なロート製薬が、国内1500人の社員を対象とした副業制度を導入したことがニュースとなりました。
このように、大手から中小企業まで、副業を容認する企業が増えています。その背景には、次の3つの現実的な問題があることが考えられます。

  • 副業をしないと十分な収入を得られない
  • 企業が終身雇用を約束できなくなった
  • 個人の収入は個人が責任を持つようになった

「景気が回復している」と言われる昨今ですが、増税や物価の上昇など、本業の稼ぎだけでは十分な生活ができなくなる時代が近づいています。あなたの人生をよりよいものにするためにも、今回の記事で真剣に副業について考えてみませんか?

:副業をする理由を明確にしましょう

副業の理由

副業について調べる前に、まずは自分自身が副業をする理由を明確にしましょう。この作業が十分だと、本業に合わせてさらに時間的、体力的に負担となる副業を続けるモチベーションが生まれませんし、それが原因で副業の関係者に迷惑をかけることにもなります。
副業をはじめるきっかけとなる例を挙げてみました。ご自身に当てはまるものがないか、確認してみましょう。

  • 現在の本業の給料では、そもそも生活費すら十分でないため
  • 生活費は十分にカバーできるが、贅沢をするお金がないため
  • 出産や育児などで必要な出費が増えたため
  • 将来的に独立・転職のキャリア形成のため

「何となく」で副業を始めても、長続きしません。本業の就業時間後や休日を返上してまで副業をするべきなのか、だれのために、何のために副業をするのか、その理由・目的を今一度考えてみましょう。
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:就業規則で副業可能か

就業規則で副業可能か

副業をする理由や目的を明確にすることと同時に、そもそもいま務めている職場が副業可能かどうかを調べることも重要です。就業規則に則ったうえで副業を始めるのであれば、安心して取り組むことができます。就業規則に反してまで副業をすることは、モチベーションに繋がらず、発覚したときのリスクも大きくなります。
もしも就業規則で副業が禁止されている場合は、素直に諦めて別の稼ぎ方を考えるのもひとつの方法です。たとえばヤフオクやメルカリでの転売、アフィリエイトなど、ネット上にはお小遣い稼ぎ程度の方法であればいくらでも見つかります。
さらに、会社に副業で稼いでいることを見つからないための対策もしておく必要があります。副業が会社にバレやすい最大のケースとして確定申告がありますが、給与所得以外の収入が20万円以下であれば、確定申告の必要がないとされています。どうしても副業の収入で確定申告が避けられない場合は、プロである税理士に相談することも考えましょう。

:副業禁止は不可能

副業禁止にはできない

結論から言うと、就業規則で副業が禁止されていても、憲法や法律にはそのような拘束力がないため、企業は副業を禁止することができません。
憲法には職業選択の自由が定められていますし、労働関係の法律にはそもそも副業に関する規定がないからです。
副業を始める際は、本業以外の収入があることが発覚して、会社から減給や降格、解雇といった何らかの処分を受けるのではないか、など心配な点は多いでしょう。
そういった事態を避けるためにも、まずは会社と話し合い、現状の収入や副業について理解を得ることが先決ですが、話し合いでも解決しない場合は、法律に基づき労働紛争を解決する労働審判という手続きを取る方法もあります。
就業規則で副業は禁止されているが、どうしても副業をせざるを得ない場合に限り、就業規則に拘束力がないことや労働審判のような手続きもあることを覚えておきましょう。
ただし、どれだけ憲法や法律を盾にしても、ダメな副業というものはあります。

ダメな副業とは

本業に支障をきたすほどの長時間労働は、自身の健康に被害を及ぼす可能性があるため避けるべきでしょう。また、本業と競業する副業(ライバル社でアルバイトをするなど)や、会社の信用を失墜させるような社会通念上禁止されている労働は、社会人のモラルとして取り組むべきではありません。
たとえば、「だれでも稼げる」「一日に数分の作業で億万長者」などといった誘惑の多いビジネスは、高い教材費やセミナー料金を請求され、失敗に終わるケースが非常に多いようです。また、ネズミ講や詐欺まがいの他人を巻き込むような副業は自分だけでなく、相手や会社にも被害が及ぶケースがあるため避けましょう。
副業の形態が多様化したことと同時に、情報の取捨選択も重要になっています。副業選びの際は、自分に合っているか、本業に支障をきたさないかも大事ですが、社会的なモラルに反しないどうかという視点も保つ必要があります。

:副業がバレてよいかいけないか

副業はバレてもよい?

基本的には、副業が会社にバレても問題ないかどうかは、就業規則に副業禁止の記載があるかどうかで決まります。
さきほど触れたように、基本的に副業は合憲です。本業を超えるほどの収入を得たり、モラルに反する副業だったりしなければ、咎められることはありません。
ただし、副業に取り組むことで本業に支障が出ては本末転倒です。もし本業に何らかの影響が出ても問題がないように、あらかじめ会社の人間関係を構築しておく、副業に理解を得ておくなど、対策をしておきましょう。
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:一番大切なこと

副業はじめで一番大切なこと

所得の大半を本業からいただいている以上は、基本的に本業に集中するようにしましょう。お小遣い稼ぎ程度であれば、節約や断捨離などでカバーすることは十分に可能ですし、本業での頑張りが認められれば、昇給や昇格も現実的になります。
そのうえで、どうしても本業だけでは将来性がない場合や、経済的な事情でやむを得ない場合など、キャリア形成や収入の柱を増やすべき必然性があるケースに限って、副業に取り組むようにしましょう。

:具体的な副業の始め方

ここでは、具体的な副業の始め方を解説します。おおまかな副業開始までの流れは以下のとおりです。

副業をリサーチする

会社勤めの方の副業といえば、就業時間後のコンビニやファーストフードのアルバイトなどがイメージされがちですが、世の中にはさまざまな副業があります。昨今はインターネットやSNSが普及し、パソコン一台あれば、スマホさえあればできる副業も数多く登場しています。
仕事探しといえば、従来は人脈やコネ、あるいはアルバイト誌などが中心でしたが、最近ではクラウドソーシングなど副業探しの手段も多様化しています。
副業は必ずしも、アルバイトやパート形式である必要はありません。まずはどのような副業があるのか、視野を広げることをおすすめします。副業探しのヒントとしては、オススメの副業をランキング形式でご紹介した「副業勝手にランキング」もご覧ください。

自己分析

副業を選択する前には、「自分にはどんなスキルがあるか」「どんな長所があるか」など、自己分析も必要です。やみくもな状態で始めた副業では長続きしません。副業が自分に合わず、体力的・精神的なストレスを抱えてしまう場合もあります。
とくにキャリア形成のための副業は、就職活動や転職活動のときと同じように、しっかりとした自己分析をしましょう。キャリアアップにつながらない副業では、どれだけ時間や労力を費やしても、収入が増える以外のメリットはありません。

自身の適正に合わせた副業を選択

自己分析ができたら、リサーチして見つけた副業と自分のスキルや性格がマッチングするか確認し、自分に合った副業を選択しましょう。

目標設定とプランニング

副業が決まったら、目標設定とプランニングをおこないます。副業で収入にプラスしたい場合は、どれだけ副業で稼げばいいか、目標金額を稼ぐためにはどれだけの期間副業をすればいいかなど目標を設定し、目標を達成するための具体的な金額・期間・行動などに落とし込みます。

副業スタート

目標設定とプランニングができたら、いよいよ副業スタートです。情報だけで副業を知るのと、実際にやってみるのとでは、本業や生活への影響も変わってくるでしょう。その都度、軌道修正や目標の再設定をしながら、なるべく副業が大きな負担にならないよう調整していきましょう。

副業のはじめかたまとめ

今回は、副業をはじめる前の心構えや、副業を取り巻く現在の環境についてお伝えしました。
日本社会全体が副業を容認する動きになっていますが、本業と別に収入の柱を作るということは、決して楽ではありません。少なからず時間や労力を副業で収入を得るための対価として捧げることになるでしょう。
副業でしっかりとした収入を得るため、キャリアアップにつなげるため、副業選びで失敗しないためにも、改めて自分自身が副業に取り組む心構えや目標、具体的な計画を見直しましょう。
もしも副業選びでお困りの際は、こちらにお問い合わせください。