お金がない時というのは、どうしても出費を削って少しでも金銭的な負荷を減らそうとします。
出費と言えば、固定費と変動費とわかれます。固定費でいえば、家賃、水道光熱費、税金、通信費、保険、教育費、ローンの支払いなどが上げられます。
一方で変動費としては、食費、交際費、娯楽費用、冠婚葬祭費、その他の出費にわけられます。
出費の2つの種類
- 家賃
- 水道光熱費
- 税金
- 通信費
- 保険
- 教育費
- ローンの支払い
- 食費
- 交際費
- 娯楽費用
- 冠婚葬祭費
- その他の出費
簡単に削減できる変動費に目が行くけれど
一般的に、お金がない状態の時というのは、どうしても変えやすいところである変動費を抑えることを先に考えてしまいがちです。
なぜなら、固定費を削減するためには、多少なりとも手間や労力がかかり、即効性がないように感じるからです。
そして、変動費の中でも食費は、限りなく固定費に近い出費で、必ず毎月かかるものなので、出費を抑える=節約すると考えた際には、まっさきに削減の対象となる出費です(この食費を節約して、貯金を殖やし、そこから金銭的な困窮から脱する方法については、のちほど、お伝えします。)
固定費は、継続的にかかり続ける支出
一方で、固定費というのは、毎月それこそ固定で必ず一定額が課金される費用です。なので、もしいまあなたがお金がない状態で苦しんでいて、固定費の見直しをまだしていない状態なのでしたら、この固定費を見直すことをはじめてください。
なぜなら、もっとも削減効果が大きなものだからです。特にこの中でも大きな節約をできるものとして、「保険」と「通信費」が上げられます。(場合によっては、マイナス金利時代だけに、住宅ローンも大きく削減可能のケースがありますが、別で記します)
※ここまでについて詳しくは、生活費を節約して家計を毎月5万円楽にする方法を参照ください。
保険を見直しするには
あなたに質問です。あなたは今、どんな保険に入っていますか?
万が一あなたが亡くなった時に必要なお金はいくらで、それに対しての保証はいくらですか?あるいは、あなたがガンになってしまったとき、あるいは入院しなくてはいけなくなったとき、保険はいくら出ますか?日帰り入院は?一泊二日の入院は?また、あなたの保険の満期日はいつで、満期になったら保証はどうなりますか?それまで支払った保険金額は、返ってきますか?それとも、掛け捨てで、更新するしかないですか?あるいは、終身で死ぬまで保証が続きますか。そして、毎月いくら保険金として支払っていますか?
もし、これらのことに明確に答えられないようでしたら、一度保険を見直しされることをオススメします。無駄な保険料を支払っている可能性もありますし、もしかしたら逆に保証が不十分で、万が一の時に、家族を守れるだけの保証を受けられない可能性もあります。
日本生命や第一生命、明治生命などの昔からあるいわゆる生保レディ(おばちゃん)が提案するままに保険に入っている場合も多いと思いますが、昔ながらの保険は、必ずしもライフスタイルにあったものではないかもしれません。
貯蓄型の保険と掛け捨ての保険どちらがよい?
もし、あなたが現在お金がない状態で、家族があり、万が一の場合に、一定の保証を要する場合は、積み立て型よりも掛け捨ての保険のほうがよい場合もあります。なぜなら、掛け捨て型の保険だと安い保険料で、たくさんの保証を得ることができるからです。
一方で貯蓄型の保険だと、小さな保証で掛け金は高い代わりに、解約時に支払った金額の多くが戻ってきます。多くの旧来の保険は、この貯蓄型の保険と掛け捨ての保険が組み合わさったもので、定期的に更新をし、更新をする度に、保険料が高くなっていくタイプの保険です。保険料は、年齢が上がると金額もあがるようになっていますので、こういった保険はあまりメリットがありません。
確かに、貯蓄型で十分な保証をできるだけ若いうちに終身タイプで加入するのがもっともお得になります。しかし、保険は万が一の時の保証を担保するもので、実生活を圧迫しすぎても意味がありませんので、お金がないときには掛け捨てで、お金が出てきたら、貯蓄性の高い終身型の保険に切り替えるのがもっとも効果的と思います。
さらに独身の時、既婚でも、子どもが居るときいないとき、奥様が働いているかどうかなどで、必要な保険金額も違いますので、保険は一度入って終わりではなく、ライフスタイルの変化に合わせて、定期的に見直すべきです。
お金がない時は掛け捨て、収入増えたら貯蓄型へ切り替えを
私も独身の時は、終身型で保証の小さい貯蓄性の高い保険(具体的には東京海上日動あんしん生命の長割保険)に入っていて、家族が出来てお金がなかった時は、ライフネット生命の掛け捨て保険に入っていました。
ある程度経済的な基盤を確立した今は、確実に保険を届けてくれるプルデンシャル生命のTOTの方に頼んで、貯蓄性のものをかけると同時に、節税対策で税理士さんとのつきあいもあって、法人の保険に入っています。
※TOTとは、トップオブザテーブルの略で、保険のトップセールスマンの称号。保険のセールスマンには、各社共通で業績に応じて、称号があります。年間一定以上のセールスをして年収1,000万円以上の人がMDRT・ミリオンダラーラウンドテーブルの略、その3倍の基準を満たす人がCOT・コートオブザテーブル、MDRTの6倍がTOTということになります。
生命保険を見直す方法
もし、あなたが今の保険を見直したい場合は、専門のファイナンスの知識を持ったアドバイザーにお願いするのがよいです。何でもそうですが、下手な肩書きだけのファイナンシャルプランナーに相談してしまうと、よからぬ結果になります。最終的に、よい保険と出会うのは、よいアドバイザーとの出会いが重要です。
本当に親身にお客様の立場にたって保険を提案する人はある程度の売上げを取り続けるはずです。なぜなら、先ほどもお伝えしたように保険は、ライフステージに併せて見直す必要があるものだからです。保険のアドバイザーが自分の利益のために商品を提案している状態だとお客様は離れてしまい、ライフステージの変わった時に、別の保険セールスマンから入るでしょう。
でももし、保険のアドバイザーがお客様のために保険を提案しているとしたら、お客様の経済状態にあった保険に入ることになるので、満足度も高いでしょう。満足度が高ければ、次にライフステージが変わった時にも、そのアドバイザーに情報が行く(信頼関係と親交があるので、報告がいくはず)でしょうし、見直しも行われて、アドバイザーの業績も上がるでしょう。
新規で保険をとり続けるには、限界がありますので、MDRTやCOT、TOTといった資格を持っているセールスマンは、顧客と長期的な信頼関係に根ざした取引をしないと無理なのです。そうすれば、さらに紹介をもらえるなど新規もきつい営業をしなくても、売上げをあげることになります。
なので、保険のセールスマン、アドバイザー選びはしっかりとした成果を出しつづけていることをひとつの目安として判断して頂けるとよいと思います。
もしあなたが、私を担当しているTOTを紹介して欲しい等の要望があれば、一声かけてくれたらご紹介します。あるいは、さまざまな保険会社の保険の中から、あなたにあった保険を選ぶ、信頼できる保険会社もあるので、そちらに見直しを依頼されてもよいでしょう。
※生命保険の見直しについては、生命保険を節約して固定費を1万円削減する方法を参照ください。
通信費を見直す方法
スマホの保有率が64.2%(平成27年版総務省通信白書より)と年々所持率が上がっている現代社会では、家計に占める通信料の割合が非常に高くなっています。
私が高校生の時は、PHSを所持しているのが学校にバレて、没収されたことがありましたが、今では高校生がスマホを持つのも当たり前の時代になっています。
普通にパソコンのサイトを観たり、動画を閲覧することができるようになっているので、データ通信料も多くなり、スマホだけでなくタブレットを持っている人もいて、家族の中のメディア台数も増えていますし、家では当然のように光ファイアバー接続のブロードバンド回線が当たり前で、少し前に比べると家計における通信料は、激増しているわけです。
家計における通信費の割合は右肩上がりで総務省が干渉するレベル
1人辺り平均1万円程度の通信料を支払っているので、4人家族だと4万円近くも通信費にかけていることになります。
当然、スマホは便利ですし、今や生活の必需品の一つになっている状況の中で、お金がないからと解約するわけにはいきません。
でも、家計における通信料の割合が高いようだと、通信料を削減を検討するのもひとつかもしれません。
というのも、ここ数年でいわゆる「格安SIM」と呼ばれる格安通信業者が出てきたからです。
格安通信業者は、docomoやau、SoftBankなどの大手キャリアの電波の一部を借りて、顧客に提供する業者です。
大手の電波を使うので、昔のように「IDOは電波が悪い」といったことはなく、docomoの回線を使う業者なら、docomoの携帯が使えるエリアでは普通に使えますし、通話やデータ通信が途切れてしまうことはありません。
格安SIMはぜひ検討してください。
このように基本的なスマホやタブレットの通信機能を損なわずに、ただ通信料を安くすることができるのが、格安通信業者のよいところです。
ちなみに、docomoの電波を使う格安業者は、docomoの携帯があれば契約してSIMを入れ替えるだけで使えますし、auはau、SoftBankはSoftBankの電波を使う格安業者のSIMが使えるようになっています。
格安通信業者は、業者によって料金体系は違いますが、少なくともいまの半分以下の通信料で利用することができます。
ただし、今使っている大手の携帯電話会社を解約する場合、解約金を支払う必要があるかもしれないことに気をつけてください。
解約金は、10,000円程度ですが、仮に機種変して2年以内の場合だと、分割しているスマホ代の分割金も一括で支払わないといけなくなりますので注意が必要です。
また、大手通信会社から格安通信業者に乗り換えるとすると、例えば、docomo.ne.jpやezweb.ne.jp、softbank.ne.jpなどのキャリア専門のメールは使えなくなるので、これも注意が必要です。
ただ、今はキャリアのメールにこだわらなくても、Gmailをはじめとしたさまざまなフリーのメールをスマホで使うことができますので、メールについてはあまり不便を感じることはないでしょう。→Gmailはこちら。
【2020年1月13日現在の格安SIM一覧】
○docomo系
- OCNモバイル
- IIJimo
- 楽天モバイル
- DMM mobile
- NifMo(ニフモ)
- BIGLOBE SIM
- U-mobile
- So-net(ソネット)
- ぷららモバイルLTE
- BB.exite
- もしもシークス
- インターリンクLTE SIM
- hi-ho(ハイホー)
- b-mobile
- J:COM MOBILE
○au系
- UQmobile
- mineso(マイネオ)
- Fiimo(フィーモ)
○SoftBank系
- Y!mobile
※格安SIMの中には、音声通話がついていない場合があります。その場合、楽天電話などの通話アプリを入れて対応する必要があり、電話番号は変わることになります。また、一部格安SIMでは、通信速度が不安定になるものもあるらしいと報告がありますので、ご注意ください。また、上記格安SIMは、auとdocomoと回線を選べる業者も一部あるようです。
いずれにせよ、格安SIM市場は、現在黎明期?成長期の途上なので、これからどんどん業者が進出したり、統廃合したりすることが予想されますので、上記は参考までにとどめておいてください。
食費を節約する方法
ここまで、効果の高い固定費の見直しを観てきましたが、最後に変動費で一番コントロールしやすい食費の節約方法について解説したいと思います。食費において、もっとも出費が大きくなるのは、外食や買い食いです。
もし、家計における外食あるいは総菜やコンビニ弁当が多くある方でしたら、これらを自炊または弁当に切り替えるだけで、かなり食費を浮かすことができます。
また、外食にしても、コンビニをはじめとした弁当や総菜などにしても、非常に栄養価が低い上に添加物が多く含まれているので体によくありません。基本は、自分の家でよい食材とよい調味料を使って、自炊するのが一番体にもよいし、家計にも優しいということができます。
なので、外食や総菜や弁当が多い方はぜひ、自炊や持参弁当にしてみることをまずは、オススメします。
自炊は、栄養も取れてお金も節約になって一挙両得!
外食や買い食いなどはあまりしないけれど食費が高いという方は、ぜひ野菜中心の食事内容に変更してみてください。
食材において、もっとも高価なものは、肉と魚です。野菜は、カサの割に安価ですし、米やスパゲッティーなどの穀物はもっと安価になります。
肉や魚がないと食卓に花がないという方は、豆腐や高野豆腐、車麩などを活用してみてください。
ちなみに、豆腐を冷凍して、解凍すると高野豆腐みたいになりますが、それをぐちゃぐちゃにして、油で炒めると肉のような食感になります。
また、肉系で一番安価な食材は鶏肉です。得に胸肉は、100gあたり数十円で買えますので、非常に安価です。
魚や野菜は旬のものほど安いし、栄養価も高いので、旬の物を取り入れることももっとも効果的な選択といえます。
そして、そもそも食材の使い忘れや食べ残しを少なくすることも大前提として必要です。
私は、大学生のころ、本当にお金がなくて困った時は、キャベツを1玉買ってきて、米とキャベツだけで過ごした時もありました。
また、もやしも非常に安価で栄養価は高いのでオススメです。(今は絶対にやりませんし、あまりオススメはできませんが、、、)
一番大切なこと
一方で、私たち人間の体は、摂取する水と食料から成り立っています。なので、基本的に口に入れるもので、自分や家族の体が作られていると考えてよいわけです。
そう考えると、どうでしょう。いくら安いからといって、偏った食事やカップラーメンなどの体に悪いものを摂取したくもさせたくもないですよね。(先に行ったキャベツとご飯だけとか、もやしばかりとか、、)
また、健康を害してしまっては、余計なお金もかかることから、食費については、外食を控えたり、野菜中心の食生活を工夫してみるくらいの節約にして、他の部分で節約する方がよいと、私は思っています。
あるいは、しっかりと働いてお金を稼ぐにも、体は資本なわけなので、やはり食事は大切です。
節約と称して、ご飯やスパゲッティーばかり食べるのもよくありません。
しっかりと体によい食事で健康な肉体を維持して、世のため人のため働いて、たくさんお金を稼ぐことが正解だと思います。
大きなコストなく健康改革には調味料の改善を!
最後に、調味料についてお話しておきます。
調味料は、どれだけお金がないとしても、節約の対象とせず、伝統的な工法で作られたよいものを選んで使うようにしてください。
例えば、普通に売っている安価なしょうゆは、脱脂大豆という化学薬品を使って大豆から油分を抜いたガラみたいなものを人工的に発酵させてカラメルで色をつけて完成させた、しょうゆもどきです。
塩についても、安価な食塩は、精製度合いが高すぎて健康を害する恐れがあります。味噌も今では化学調味料が入っているものもありますし、みりんも料理酒も、砂糖についても同様です。
塩は、粗塩を使うようにし、しょうゆは丸大豆しょうゆで1年以上発酵させたもの、味噌についても1年以上発酵させたものを使ってください。
砂糖は、精製されていないものか蜂蜜、メープルシロップで代用し、みりんは本みりんだけを使ってください(醸造アルコールが含まれていないものが望ましいです)。
料理酒は、純米酒を買ってきて使って下さい。できれば、マヨネーズやケチャップ、ソースなども難しいかもしれませんが、アミノ酸等化学調味料や保存料が入っていないものを使いましょう。
そして、だしの素や味の素は使わずに、鰹節や削り節、煮干しの粉末などで出汁を取るようにしましょう。煮干しの粉などは、出汁の素と同じように使っても、十分よい出汁が出ます(私は煮干しの粉末を利用しています)。
ちょっとの支出で効果はてきめん、おいしくて健康に
これらの調味料は確かに若干割高です。感覚値的には、おおよそ1.5倍?3倍くらいの単価になります。でも、よく考えて頂きたいんですね。しょうゆを買うスパンってどれくらいでしょうか。
我が家では、3人家族ですが、2月に一回程度です。全体の出費の中では、本当に微々たるものなのですが、ここを改善するだけで、アレルギーをはじめとしたさまざまな病気を防ぐことができる可能性があります。
食費を本当の意味で節約するには、将来かかるかもしれない医療費の抑制とバランスを観ながら考える必要があります。なので、ひたすら食費を削るために、安価な食材と調味料を購入することを考えるよりも、他の部分で削っていくようにしたほうがよいと思います。
より安価な食材にして、わずかな金額節約して、将来医療費として多く支払うよりも、よい食材と調味料で、おいしくて健康的な食事を取って将来の医療費を節減したほうがよほど、経済的だからです。
とりあえず、ここでのアドバイスはここまでにしますが、また記事を改めて、健康な食生活について詳しく解説したいと思います。ただ、上記で書いた内容だけはぜひ、すぐに取り組まれることを、強くオススメします。
【参照記事】
【参考までに】家で使っている調味料
- しょうゆ→井上古式醤油か森田醤油(いずれも島根の醤油)
- 味噌→天然発酵味噌
- 料理酒→純米酒
- みりん→三州三河みりん
- 塩→銘柄忘れましたが、天然の粗塩です。
- マヨネーズ→松田マヨネーズ
- ケチャップ→ナガノトマト
- 砂糖→メープルシロップか国産蜂蜜
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